10月は本格的な雨季に入って連日雨続きのベトナム・ダナン市です。去年の10月1日に記録的な台風が来たのは記憶に新しいところ。今年も同じ時期に大型台風が接近したのですが、かろうじて上陸せずに逸れていきました。しかし、逸れたからといって喜べず、代わりに4日間くらい激しい雨が降り続き、ダナンの隣、フエ市では場所によって1m以上の洪水に見舞われたところや、北部の町では1週間以上洪水が引かないという地域もありました。インフラ整備が遅れていて天災に弱い、これは発展途上国にとって解決したい一番の課題ですね。
ところで、そんな嵐の来る直前の9月30日に第1回ダナン日本語祭りという催しが開催されました。ハノイではすでに10年以上の実績のあるこの日本語祭り。ダナン市で開催されるのは初めてです。今、ダナン市では日本語教育に力を入れていて公立中学校でも日本語の授業が試験的に行われていて、小さい子供たちも日本語祭りに参加していました。漢字交じりの日本語で書かれた絵日記、小中学生による日本語のお遊戯や合唱、そして日本語の寸劇なども披露され、審査員となった在住日本人も眼を細めて感心して見入っていました。
ハノイ、ホーチミン市には2,000人を越える日本人が住んでいますし、観光客も多いので日本人と接する機会も多いでしょう。しかしここダナン市在住日本人は80名程度。日本語を学ぶ学生達も直接先生以外の日本人と話すチャンスは少ないのです。
休憩時間に小学生達が私を遠巻きにしながら『コンニチワ』と恥ずかしそうに声を掛けていきます。それに『コンニチワ』と答えてあげると、キャーキャー言いながら「通じた!通じた!」と嬉しそうに友達と話していました。それだけ日本人と話す機会が無いのでしょうが、その挑戦する気持ちは小学生なのに立派です。
メインイベントは日本語スピーチコンテストです。ダナン市とお隣フエ市で日本語教育を行っている公立、私立の学校から選抜された参加者たちは一応に緊張の面持ちで出番を待っています。みんな一生懸命勉強してきたのでしょう。決して上手とは言えない人もいましたが、みなさん努力の跡が伺えました。
また、現在、日本企業の進出が著しいダナン市では優秀な日本語話すベトナム人が不足しています。今回のスピーチコンテストも地元日本企業も協賛しての開催。日本企業の方々が(私も含みますが)優秀な人材をスカウトする眼でみんなスピーチを真剣に聞いていました。
驚いた事は、スピーチコンテスト参加者の大学4年生はもちろん、3年生、2年生の実力の高さです。この子たちがあと2年勉強して社会に出てきたときはどれだけ上手になっているんだろう?そのうち教えられる先生がいなくなってしまうのではないのか?と思われるほどの潜在能力を感じました。あと3年もしたらダナンの街では英語より日本語の方が通じるようになる(?)かもしれませんね。楽しみです。
ところで、覚えていらっしゃる方もおられるでしょうか、私が8月のコラムで書いた「アシスタントのLちゃん」。彼女もスピーチコンテストに参加しました。今回のコンテストの優勝賞品は「ハノイ日本語祭り出場権」。「もし優勝したら、私から優勝賞金をプレゼントするし、ハノイまで応援に行きますよ」と話していたら本当に優勝してしまいました。すでにハノイ日本語祭りにも行ってきましたが、その珍道中ぶりはまたお時間のある時に。。。
画像上右:満員の会場、人気の高さがうかがえる。
画像上左:MC(司会者)は可愛い浴衣で登場。余談ながら、横に置かれた樽酒「越の一(えつのはじめ)」はベトナム(越南)で最初の日本酒です。
画像中:出番を待つ小学生たち。
画像下左:控え室をこっそり撮影、緊張してます。
画像下右:Lちゃん(中央)が優勝してハノイ行きの切符を手に入れる。
|