■ハノイとハロン湾の旅 2006.1.16 update

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。と挨拶をしているのは日本人と西洋人だけ。今年のベトナムのお正月は日本の1月29日なので、ただいま年末準備中なのです。

先日もお正月休みで遊びにいらした方々とご一緒したところ、皆さん口々に『まだクリスマスツリーが飾ってあるね』と仰っていました。「そんなに不思議かな?」と思ったのですが、日本だったらクリスマスが終わったらすぐお正月なのでツリーはすぐに片付けてお正月飾りに変わりますね。クリスマスからお正月まで1ヶ月あるので、まだ片付けずに飾ってあるんですね。そんな事が不思議に感じなくなってきた在住6年目のお正月です。

ところで私は仕事柄ベトナムのあちこちへ足を運ぶことがあります。と言ってももっぱら中部のダナン近辺が多いのですが、先日久しぶりにハノイへ行き丸一日自由になる時間があったので、まだ行っていなかったベトナムの世界遺産のひとつ『ハロン湾』へ行ってきました。

ハノイから車で3時間、ハロン湾につくと大小様々なツアーボートが港に停泊していました。その数ざっと400隻、そのうち100隻は船の中に宿泊できる設備もあるとのこと。1994年に世界遺産に登録されてから世界中から観光客が集まる、北部の一大観光スポットとなったハロン湾。その魅力は静かな海と水墨画のような山々、長閑な海の村の景色でしょうか。

ハロン湾は『海の桂林』と呼ばれ大昔に隆起した岩が侵食された奇岩が林立している海。その昔、龍が降り立ったという伝説もあって、ベトナム語で『降りる・龍=ハ・ロン』という地名がついたそうな。蒙古襲来の時、台風が来て蒙古の船を沈めその残骸が洞窟に溜まっていたと言われる『木の洞窟』などが有名です。龍が降りてきたのかどうかは定かではないですけれど。

ひとつの船に何組かの外国人観光客が乗り込み、私達の船には日本人3人の他にオーストラリア人、イギリス人のグループとベトナム人ガイドが数名乗っていました。船は奇岩の間をゆっくりと進み、小一時間も走ったところで昼食休憩。生簀(いけす)に魚や海老、蟹を入れた筏(いかだ)のようなところに接岸して希望者はここで魚を買って船の中で調理してもらって食べることができます。

なかなか新鮮で美味しそうなのですが。。。高い。。。同じくシーフードの街ダナン在住の私からするとびっくりするほど高い。それもそうですね。ここは世界に名だたる観光地なのですから、ダナンの市場とは違いますよね。海老、蟹はダナンに帰ってから食べようと諦めました。

そうこうしているうちに船は『天宮洞窟』と『木の洞窟』のある島へ到着しました。天宮洞窟は様々な形の鍾乳石がライトアップされて見ごたえがありました。木の洞窟へ行くとあちらこちらに日本語の悪戯書きが目に付きます。こんなところに悪戯書き? 高さ数十メートルの洞窟の天井などにも悪戯書きがあります。??? わざわざ登って行って悪戯書き?? よく見ると悪戯書きは『太郎丸』とか『次郎丸』とか『○○丸』と書かれているものが多いのに気がつきました。

ガイドさん曰く『16世紀頃はこの洞窟の中には水があって奥まで船で入って来れたんです。私には読めませんが日本の船も来ていたそうですよ』とのこと。私が見ていた悪戯書きはなんと500年前の日本人がここまで来て、記念に書き残していった、悪戯書きというより上陸記念だったようです。

今は日本から飛行機で5時間、車に乗り換えて3時間、船で2時間と延べ10時間で来られるようになったこの島ですが、500年前、帆船で渡ってきた日本人はどんな思いでここまで来たのでしょうか。そして無事に日本に帰ることはできたのでしょうか。そう思うと感慨深い悪戯書きですね。だからと言って今は悪戯書き禁止ですよ。念のため。

画像右上:ハノイ旧市街の城壁
画像左上:ハロン湾の奇岩群
画像右下:この船で海を渡ります
画像左下:奇岩のまわりにはたくさんの観光船が出ています


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