|
日本ではベトナムと言えば買い物天国と思われているようですね。実際にホーチミン市やハノイ市などでは、日本人観光客向けのお店がいたるところに軒を並べています。高級商品よりもチープな雑貨が人気があって観光客の方々が大勢買いに来ています。
が、しかし、ベトナム人はほとんどそうゆう物を買わないんですよね。バッチャン焼きのお皿やお茶碗、箸置きまで日本人には人気ですが、あの器で食事がでてくるお店は外国人向けのお店以外では見たことがありません。
それは、ダナンだから? いや、ホーチミン市でも見たことはありませんよ。ベトナムの普通の食堂で使われているお皿はプラスティックがほとんどです。理由はもちろん割れないし軽いから。実利主義のベトナム人らしい発想です。
ところでベトナム人の日常の買い物はどうしているのでしょうか? 大都会のホーチミン市やハノイ市にはベトナム人向けのスーパーマーケットも沢山できています。しかし、ここダナン市はベトナム第4の都市と言ってもまだまだ田舎です。大きなスーパーマーケットはありますが、一軒だけ。しかも市場よりも10%くらい高めの値段で売っているので、通常の買い物はまだまだ市場が主流です。市場と言っても観光客がよく訪れるホーチミン市のベンタン市場のような巨大な市場ではなく、ベトナムの町にはいたるところに小さな市場があるのです。
市場の利点は安いこと。また夕方早く閉まってしまうので閉店間際には日本のスーパーのようにタイムサービスならぬ値下げしての投売りもあります。市場の欠点は夕方6時ごろには閉まってしまうこと。最近は共働きで会社勤めの人も増えてきたのでこれは困ります。日本ならコンビニで買い物してとなるところですが、ダナンにはコンビニなるものはありません。
コンビニが無い代わりに活躍するのが『よろず屋』。昭和40年代はじめの日本にもありましたよね。子供のお菓子から、ノートから鉛筆からタバコからジュースからなんでも売っているあの『よろず屋』です。私の家の隣はそのよろず屋なのですが、本当になんでも売っています。タバコ、お酒、塩、胡椒、鉛筆、ボールペン、便箋、封筒。もちろん子供のお菓子、お酒のおつまみ、インスタントラーメン。コーヒーの出前もやってくれます。実にコンビニよりコンビニエンスなよろず屋です。雨の日なんか全部よろず屋で買っちゃって思わず引き篭もり生活になりそうです。
もうひとつ便利なのは、『売り子』。こちらは天秤棒を担いでさまざまな商品を売りに来ます。これもまだまだ健在。果物やら魚やら、豆腐やら、野菜やらと次から次へと売りに来ますから手抜き主婦、いや失礼、忙しい主婦には重宝しているようです。
それでも、最近ではベトナム人の所得が上がるにつれてコンビニ風のよろず屋や、生協のような会員制の大型スーパーも出店してきました。我が家の近所にも現在建設中のスーパーが3軒くらいあります。大型スーパーには冷凍食品や、無農薬野菜、もちろんお酒やタバコ、シャンプーや洗剤と言った生活用品が何でも売っています。また新しいスーパーではUSビーフやオージービーフ、日本食材などの輸入品も扱うと言われています。これは私たち在住の外国人にとっては楽しみのひとつですが、天秤棒の売り子とよろず屋は大型スーパーが出店してきてどう変わっていくのでしょうか。
スーパーはスーパーで便利ですが、このよろず屋が無くなったら個人的にはとても不便になります。外国人の私がそう思うのだから、きっとベトナム人はもっと不便を感じるでしょうね。これだけ生活に密着しているとスーパーができても当分なくならないかな。。。
画像右上:小さい路地には市場が立ちます。
画像左上:隣のよろず屋さん。コンビニよりコンビニエンスで、助かってます。
画像右下:まもなく開店する会員制大型スーパー。
画像左下:巨大なベンタイン市場の正面入口(ホーチミン市)
|