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最近のダナンの街はあちらこちらで工事をやっています。私が来てからもうずっと工事をやっていると言ってもいいかもしれません。ご存知の方も多いかと思いますが、ここダナンはベトナム戦争の時に米軍が初めて上陸した土地で、かつては米軍の基地の町として賑わい、また激戦地であったところでもあります。
しかし今は時代も移り戦争の面影は無く、わずかに残っているのはマーブルマウンテンと呼ばれる大理石の山の手前にかまぼこ型の格納庫跡と、ホーチミン博物館に展示されている戦闘機やミサイル、それと各地にある合同慰霊碑くらいでしょうか。
広く拡張された道路や、大きなデパート、ウォータースライダーを備えたウォーターパークなど、更には道路拡張に伴って立ち退きや移転の為の新興住宅地などもどんどんと作られています。新興住宅地には日本では見られないようなカラフルな家が立ち並び、空き地では子供達が無邪気に遊び、大人たちはビアホールで楽しげにビールを酌み交わす。そんな光景から30年前までここは戦争だったとは想像もできません。
幹線道路は片側3車線に拡張され、あちらこちらに市内を迂回するバイパス道路も走り、街頭も整備され排水路も整備され、立派なビルも立ち並び、かつてベトナムの象徴だった畑に水牛とコウノトリという風景は郊外へ足を伸ばさないと見られなくなってきています。街中の屋台や天秤棒を担いだ物売りの姿も最近はめっきりと減ってきました。ダナンは今、確実に過去から未来へ進歩してきています。
ところがそんな拡張工事の中、地面を掘削中に車の残骸(画像左下)が出てきました。もちろん現在のダナンではこんなスポーツタイプのオープンカーは走っていませんから、当時、米軍兵か将校がこの車に乗ってこのダナンの街を走っていたのでしょう。
確かにここで戦争があったのです。米軍がここに住んでいたのです。彼らはこの車でダナンの町へ遊びに出かけていたのでしょうか。それとも出撃の準備をしていたのでしょうか。当時まだバイクも少なかったダナンで、ベトナム人はその姿をどう見ていたのでしょうか。
何人かのベトナム人に聞いてみました、「あそこに掘り出された車を見て何を思い出す?」と。「古いね」、「壊れてるね」、「かっこいいね」、「アメリカ人が乗ってたんじゃない?」……、『戦争を知らない子供達』です。それは日本で戦後生まれの私が言われていた言葉でした。
画像右上:大きなデパート
画像左上:道路拡張工事
画像右下:ホーチミン博物館
画像左下:発掘された古い車です
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