■人々の足 2004.11.1 update

ベトナムを一度でも訪れた方は一様にオートバイの多さにびっくりするでしょう。信号待ちで溢れ返るオートバイ達。さらに通学時間帯にはこれに自転車が加わります。白いアオザイに身を包んだ女子高生達の二人乗りの自転車がオートバイの波に紛れていきます。地下鉄や電車網の無いベトナムでは、庶民の唯一の『足』はオートバイなのです。

また、皆さんが一様にびっくりするのは、逆走してくるオートバイ、子供二人とお父さん、お母さんの4人乗りのオートバイ、左右を確認せずに突っ込んでくるオートバイとクラクションの騒音。ここには交通法規があるんですか?とよく質問されます。もちろんベトナムにも交通法規はありますよ。ただし、あまり守られていないだけです。大人二人と子供二人の4人乗りは法律で許されています。逆走は許されていませんけどね。交通法規よりも重視されているのが習慣というか暗黙の了解です。

どんなに空いている道でも、右側通行のベトナムでは追い越しは左側から追い越します。そして追い越す時にはクラクションを鳴らして相手に注意を促しながら追い越しを掛けます。もし右側が空いているからと右側から追い越しをしてぶつかったりすれば、追い越した人に問題があります。皆クラクションの音を聞くと後ろを見ずに右側へ避けて行きますから、右から追い抜いてはいけないのです。

またクラクションを鳴らさずに追い越しを掛けてぶつかっても、追い越しを掛けた人が悪くなります。日本でもそうですが、ここではクラクションの鳴らないオートバイは整備不良のオートバイです。そのクラクションの重要性は日本の比ではありません。

もう一つ、庶民の中長距離の足に路線バスがあります。路線バスには出発地と到着地が書いてあり、主に国道沿いを走っています。主要都市のバスターミナル以外で乗るときは、国道沿いで自分の行き先のバスをひたすら待ちます。もちろん国道にバス停や時刻表などはありません。大きな荷物を抱えて待っていれば、バスの方から寄ってきて乗っていくか?と誘ってくれます。

田舎の村では、国道までオートバイで出て、バスの屋根にオートバイを載せて街まで買い物に出かけたりします。目的地に着いたら、オートバイを降ろしてまた出かけます。この中部の都市ダナンから1000km離れたハノイやホーチミン市までだってオートバイを載せたバスは走っていきます。これがベトナム庶民の便利な足なのです。ただしベトナム庶民の便利な足ですが、観光でいらした日本人にはお勧めしませんのであしからず。。。在住の私でも、滅多に使いません(笑)

画像上:道路に溢れる、オートバイ、オートバイ。
画像中:自転車に乗る、アオザイ姿の女性。
画像下:田舎では、バスの屋根にオートバイを載せて街まで出かけたりします。


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