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今年は日本とベトナムが友好を結んで30周年になる。ということで、今年はそれを記念して、日本の文化を紹介するイベントがベトナム各地でいろいろ企画されている。
ベトナム人にとって日本はなじみ深い国である。ベトナムのどんな田舎にいっても「味の素」や「ホンダ」を知らない人はいないしそしてこれらが日本の会社で作られていることもベトナム人なら誰もが知っている常識だ。日本の電化製品、車、食品など日本製とつくものはなんでも人気がある。
テレビのクイズ番組では日本の文化を題材にしたものがたびたび出題されるが、どの文献から探して来たのか、日本人の私でさえ知らない、マニアックなまゆつば物のものもあった(たとえば、日本のある地方で部屋の隅に豆腐を置く習慣がある。○か×かというもので、当然×だと思ったら、正解は○だった!)。
ハノイでは日本映画の公開やホテルでの日本料理の紹介など、数ある日本文化紹介のイベントの中でも大きな催しだったのが、9月にあった在越日本大使館主催の日越合同オーケストラと10月に行われた日本商工会主催の「まつり」だった。
オーケストラはヴァイオリニストなど日本から数人の演奏者を招き、指揮者は以前からボランティアでベトナムを行き来している日本人の方がとり行った。オーケストラの演奏者のほとんどはベトナム人だし、会場は音響設備がほとんどないに等しいので、音楽自体にすごく感動したといえば嘘になるが、あの、時間を守らない、自分だけ目立とうとする、周りの人はおかまいなしのベトナム人をまとめてひとつの演奏会を完成させるのは、至難の技だったろうな、指揮者は何度怒鳴り声を上げて怒ったんだろう。と思うと、別の意味で胸にジンときたのであった。
商工会主催の「まつり」では、仕事の同僚とその家族、そして彼等のお手伝いさん一家と出かけた。開場と同時に入場したのだが、すでにベトナム人、日本人でごったがえしており、見えるのは人ばかりで、舞台が見えない状態であった。なんとか人ごみをかきわけ、舞台が見える位置に移動したが、最後にあるお楽しみ抽選会まで3時間立ちっぱなしであった。
プログラムは在ハノイの婦人会の方々による盆踊りや、ハノイ日本人学校の生徒による日本の踊り、またベトナム側からは高原地方の民族舞踊、音楽の披露、そして日本大使館大使も参加の御輿をかついで場内一周、六甲おろしの斉唱(ハノイは関西人が多いらしい?)など。とくに日本から招いた、日舞の披露では花魁(おいらん)姿の本物の衣装と踊りに周りのベトナム人は「デップクワ!(きれいねぇ)」を連発していた。
屋台も多数でており、やきとりや、豚汁、おにぎり、カレーなどがふるまわれた。最後は全員参加の盆踊りだったが、河内音頭、東京音頭をベトナムの人たちも喜んで踊っていた。10月も終わりで夜はかなり涼しいのに、5曲ぶっとうしで踊ったせいか、最後は汗だくであった。
私達日本人だけじゃなく、ベトナム人のみんなも楽しんでくれていたようなので、それがとても嬉しかった。「30周年記念だけじゃなくて、毎年こういう催しがあったらいいねぇ」といいながら友人と帰途についたのだった。
画像上:浴衣を着る時間がなかった作者は、着物柄のアオザイで参加。
画像下:ベトナム人、日本人でごったがえす「まつり」の会場 |