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ハノイでのSARS騒ぎが始まったのは、3月の半ばから。ということで、4月の下旬の今はかれこれ1ヶ月以上たったことになる。ハノイではこの20日以上、新たな発症者は出ていないということで、中国や香港にくらべれば、よくコントロールされているとのことらしい。問題の病院は6月から新たにスタートをはじめるらしく、現在ハノイのSARS患者はローカルの病院へうつって行った。私の友人はあれから連絡(4/7掲載分)がとれずじまいで、彼女の安否が気になっている。
街では相変わらずなんの変化もなく、バイクの運転以外でSARS予防のマスクをしている人は皆無だし、最近でこそ、ローカルの新聞やテレビ番組でSARSについて取り上げているものの、みなさんいたって平静。どこそこの国の人たちみたいにマスクを買うために店へ殺到したり、ということはない。危機感が薄いのか?それともただ単に無知なのか?はたまた胆がすわっているのか!?
ただ、ハノイ在住の外国人は少し様子が違ったようだ。まず、病院へ診察に来る患者が減った。もしSARS患者が病院に来ていて、気付かずに感染してたらたいへん、ということだからだろう。
ということは、今まで病院に来ていた患者のほとんどは医者なしでもよくなる、という訳で。。。前から感じていたのだが、海外に駐在している日本人家族は、海外旅行保険を持っており、病院でかかった経費はほとんど保険でカバーされるので、支払いは不要。だからたいした病気でもないのにしょっちゅう診察にくる人が多い。とくに駐在員の奥様たちはヒマだし、子供が病気になっても近所に相談する人がいないためすぐ病院にやってくる。私の職場であるクリニックでは月に500人近くも日本人が診察に来ており、そしてその80%の患者が英語から日本語の通訳を希望する(ドクターは外国人)ので、私は休憩もとれないくらい毎日大忙しなのだ(私の仕事は医療通訳)。
だから、今回のSARSの件で、私の仕事はずいぶん楽になった(私の仕事は医療通訳)。なぜなら、SARS騒ぎの今はほんとうの病人しか診察にこないから。このゴールデンウィークは日本人旅行者はほとんど来ないだろうし、在住者も診察を見合わせているだろうから、しばらくゆっくりできそうだ。
ひとつ気になるのが、もし、ハノイで外国人が急病になり、先進国での治療が緊急に必要になった時、いちばん近くの先進国であるバンコクやシンガポールが、ハノイからの患者の受け入れを制限、もしくは拒否しているらしいということだ。
SARSは致死率は4%にすぎないし、ウィルスはインフルエンザ菌よりも弱い。個人個人が過剰反応するのはいた仕方がないが、国家がそうでは困る。緊急医療移送は普通の旅行者とちがい、メディカルスタッフの付き添いのもと行われるので、他者に感染することはまずないはずなのだが。。。
私は夏に一時帰国予定なのだが、そのときは検疫でいろいろ質問されるのだろうか?少し心配である。
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