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今、サイゴンは雨季と乾季のかわり目で体調を崩しがちである。雨季と乾季といっても、日本の冬から春へのように温度が大きく変わるわけではない。それなのに体調を崩してしまう。かくいう私も先週つわりに似たような胃のむかつきに悩まされ、たいへんな思いをした。サイゴンは1年を通して気温が高いので、なぜこの時期、体調を崩すのかよくわからない。いまいち体調がすっきりしないので、ここは旅行でもして気分転換をしたほうがいいと思い、1泊2日でサイゴンから北へ250キロのところにある、ファンティエットというところに行って来た。
ベトナムでは、フンティエットはヌクマム(魚醤:日本の醤油と同じように使われる)の産地として知られている。また、ここはムイネーという砂丘があるところとしても有名である。今回、行きはバイクで4時間かけて行った。道路は整備されており問題はないが、トラックが多く、排気ガスが充満しており、のどかな風景を楽しみながら、という道のりではなかった。休憩するために立ち寄ったガソリンスタンドでティッシュで軽く顔をぬぐったら、ティッシュが真っ黒になって驚いた。
夕方に到着し、まずは腹ごしらえ。ということで、「ファンティエットに行ったら食べるといい」とベトナム人の知り合いに勧められた料理のひとつを試してみることにした。特産のヌクマム(魚醤)とトウガラシで下味をつけた、10センチくらいのこぶりのエビを炭火で焼いたものだ。店員がミニ七輪をもってきてくれ、自分で焼いて食べるのだが、これが絶品であった。ヌクマムのほんわりとした香りとしょっぱさの中にある甘みが、炭火によってそれらのうまみが凝縮された感じ。ひとりで10匹くらいは食べてしまう。そのほか、日本ではみたことがない貝もたくさんあり、かなり安い値段で食べることが出来る(ただし、ローカルのレストランでです)。ただ、貝は食あたりになるとひどいので、よく火が通っているかを確認したほうがよい。ここもサイゴンに劣らず、甘い味付けの料理が多く、貝のつけだれもジャムみたいに甘いのにはびっくりした。
ここ3年くらいの間、ファンティエットはリゾート開発がすすんでおり、あちこちで建設中のホテルやコテージをみることができた。外資系のリゾート地通りを走ってみて感じたのだが、こういうところに泊まるのはたいへん心地よくリラックスできると思うが、南国であればベトナムだろうが、タイだろうが、インドネシアだろうがどこも同じような造り、サービスで、このタイプのリゾートに滞在するのなら、あえてファンティエットを選ぶ理由はあるのだろうか?と疑問に思ってしまう。地味なところなのでやはり日本人観光客はみられず、欧米人の年配カップルをよくみかけた。ちなみにここの海は遠浅で海水もきれい。ただ、外国人向けのお店はほとんどないので、ゆっくりしたい人にはいいが、ナイトライフを楽しみたい人にはもの足りないだろう。
リゾート地から歩いて10分くらいのところに漁村があり、地元の人々の生活に触れることができる。ムイネーの砂漠にも行てみた。思ったより小さかったが、砂の色と粒がとてもきれいであった。しかし、炎天下、砂に足をとられながら砂丘を上り下りするのはかなりきつく、10分くらいでダウンしてしまった。周りではベトナム人観光客が段ボール紙を使っておおはしゃぎでソリ遊びをしていた。
帰りは乗り合いバスで帰って来た。個人が経営している10人くらいのワゴンなのだが、それぞれの家の近所まで送ってくれるのがありがたい。250キロ走って350円くらいと安いのも魅力的。ただ、事故も多いらしいのでおおっぴらにおすすめはできないが。。。短い期間であったがサイゴンの喧噪を離れ、おいしい空気と料理を堪能できた。ベトナムのほんとうの良さを知りたいなら、ファンティエットのような地方都市のほうがいいのかもしれない。
【短信】こちらサイゴンはとても暑いです。日中は、仕事場から出ないようにしています(2/12)
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