■ハノイのお上りさん、サイゴンへ行く 2003.2.3 update

仕事の都合で今年の1月から2ヶ月間、ハノイ市を離れてホーチミン市(地元の人はサイゴンと呼ぶ)で勤務することになった。今年のハノイの冬はけっこう寒く、ダウンジャケットを購入したくらいだが、年始に日本へ一時帰国したときはその寒さに驚いた。そして雪の降る日本からホーチミンへ。零下の世界から摂氏25度の世界へ移動したものだから体調を崩してしまった。

しかし、サイゴン人は言う。「今は冬だから寒い」と。確かに早朝と夜は涼しい(注:寒くはない)が、日本人が思い描く冬というイメージからはほど遠い。ちなみに今、“サイゴンは寒い(25℃でも)から”風邪がはやっているのだそうだ。

サイゴンへ初めて来たのは3年前だが、今回来てみるとびっくりするくらい街が発展していた。少なくとも今のハノイより10年は進んでいる。最初に気付いたのが、シクロ、バイクタクシーが減ったこと。3年前は怪しい日本語、英語で話し掛けてくるシクロ、バイクタクシーが振り払っても、振り払ってもついてきたものだが、今はあっさりしたものだ。全然しつこくない。そして日本人観光客がとても増えた。ドンコイ通り(日本で言う、銀座のようなものか)で色白の女性2人組みが、帽子を目深にかぶり、静かに歩いていたら間違いなく日本人観光客だと思っていい。

ハノイからサイゴンの都会へ出てきて言葉が違う(北部と南部では方言があり、かなり異なる)し、噂ではカバンをたすきがけにしていてもひったくりにあうらしいし、ぼったくりの度合いははんぱじゃないらしいし(相場の100倍とか)、いろいろ不安もあるのだが、2週間たった現在、ひどいぼったくりにもひったくりにもあっていない。サイゴンへ来てみて嬉しかったことのひとつに店で買い物をすると必ず「Cam on (カム オン。ありがとう)」と言ってくれること。ちなみにハノイでは特別なことがない限り、ショッピングをしてお礼を言われる事はほとんどない。サイゴンはさすが商業都市である。

しかし、かといってサイゴン人がハノイ人より仕事において能力がすぐれている、というのは特にないらしい。しばらく仕事をしていて感じたのは、ああ、ベトナム人はやっぱりベトナム人ね。。。と。東南アジアで現地スタッフと働いたことがある人はわかってくれると思うが、彼らはテキトーに無責任で、ちゃっかりしている。それは北も南も同じなのだが、南の人はそれに加えて茶目っ気があるように思う。

1月20日、サイゴンの職場で、テト(旧正月)を祝うパーティが、サイゴン一豪華と言われるホテルの宴会場を借り切って行われたのだが、パーティのテーマは仮装。ハノイの男性はキザで体裁を気にする人が多いので、女装などやらないが、サイゴン人は社会的に地位が高い人でもよろこんで化粧、女装をする。パーティでの仮装姿が初対面というスタッフも多かったので、翌日、声をかけられても「どなたでしたっけ?」と焦ったが、この件でサイゴンが少し好きになってきた。あと1ヶ月半、なにが起こるかたのしみである。

画像上:屋上より眺めるホーチミン市内の風景
画像下:中央郵便局

【ベトナムの気候】 ベトナムは南北に1,650キロの細長い国土で、気候に差があります。5〜10月が雨季、11〜4月が乾季。北部(ハノイなど)には四季があり、年間の気温差が大きく11〜4月は寒いので暖かい服装が必要。南部(ホーチミンなど)は常夏で年間平均気温は27℃。− 日本アセアンセンター資料より −


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