■ハノイの中秋 2002.10.7 update

ハノイはやっと秋らしくなり、夕方はかなり涼しくなってきた。夕食後はバイクで夕涼みにでかけるのが最近のハノイっ子の習慣である。。

今回は中秋についてレポートしたいと思う。中秋の時期は旧暦によって計算する。なので毎年若干月日が異なるのだが、今年は9月20日だった。ベトナムでは中秋は子供のお祭り、または遠く故郷を離れて住む人が田舎に帰るためのイベントなのだとか。なので私にはあまり関係のない祭りなのだが、ハノイに住む老若男女問わずすべての人が避けて通れないものがある。それは「月餅」である。

9月も2週目に入ると街のお菓子屋、日用品屋がにわか「月餅屋」に様変わりする。その様子は圧巻で、通りの片側すべてが赤い看板をかかげ月餅屋になっていることも。そして中秋が近付くにつれ、月餅やには人が群がり、交通渋滞を起こすほどにまで混雑するのである。

中秋の2週間前ぐらいからベトナム人の家にいけば必ず食べさせられ、職場に行けば得意先から贈られ、はたまた近所からはおすそわけをもらい、避けられないさだめなのである。「あれだけは、辟易しますなぁ〜」とこぼす日本人在住者も多い。

ハノイで売られている月餅は、見た目は日本の中華街で売っているものとほとんど変わらないが、まん中に塩漬けの卵の黄味がはいっているのが特徴。あんこがたっぷり入っており、かなり甘い。そんな訳で今年も「月餅責め」におびえていた私だが、今年食べてみてびっくりした「意外といける」のである。ベトナムの大手菓子メーカー「Kinh DO」が出している月餅はなかなかおいしかった。ハノイ人の友人も「今年は月餅がおいしくなったと評判です」と言っていた。

中秋当日は、街の中心地でサーカスの舞台などのイベントもあり、おもちゃや通り(おもちゃばかり売っている通りがある)はひときわにぎわっていた。中秋前日、職場では子供がいるスタッフには会社からおもちゃのプレゼントが配られた。

おもちゃといっても、日本のようなコンピュータゲームなどの高価なおもちゃではなく、中国製のプラスチックの自動車とかぬいぐるみ程度がほとんどで、でもそれをもらって大喜びしている子供はとてもかわいらしくみえた。

今年最後ともいえるビッグイベント、中秋がとうとう(やっと?)終わってしまった。あとは旧正月を待つばかりのハノイ人。脱力感が残るばかり。寂しさを感じさせるほど風はまだ冷たくないが、冷蔵庫には食べきれなかった月餅が今も眠っている。


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