今月はご一緒にマルシェに行ってみませんか。マルシェはマーケット、市場のことです。屋内のものと屋外のものがありますが、屋内に常設しているマルシェは、商店と同じようにほぼ毎日朝から夕方まで開いているものも多く、週や月に一度行われる青空マルシェは午前中だけなど限られた時間の場合が多いようです。今回は、小さな町の気持ちよい初夏の青空市場を訪れてみましょう。
 
青空市場は町の中央広場や公園で開かれることが多いのですが、大きな広場がないこの町では、広範囲に車を通行止めして路上に並んでいます。 |
マルシェに行くなら、まずはフランス風に、こんなカゴを下げてはいかがでしょう? もっと重い買い物になりそうな方は、ショッピングカートを引いている人もよく見かけます。カートは年配のおばあちゃまの持つものというイメージがありましたが、最近では様々なデザインが出ていて、比較的若い人でも持ちやすくなりました(画像左)。
買い物をするのだけが目的ではありません。いつもの知り合いにバッタリ。忙しくてなかなか会えずにいた人にバッタリ。「おやどうしてたんだい、最近どうだい?」などと、買ったフランスパンを片手に道端で話に花が咲きます。いつまでも話してるとマルシェが終わってしまいますよ(画像中)。
木梁の見える古い町の家が素敵です。その前に出ているライトバン、何屋さんだと思いますか?のぞいて見て下さい、赤身のお肉が並んでいます・・・でも何かが違うと思ったら、馬肉屋さんでした(画像右)!
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売っているのは、プロフェッショナルの人たちだけではありません。自宅の庭で採れた野菜や果物を売りに来ている人も。これは無農薬の自然栽培なので、安心して食べられるサクランボ。しかも、スーパーより安いのです(画像左)。
私の大好物ソーシーソン(サラミソーセージ)。豚肉だけのナチュラルなのも美味しいですが、胡桃やワイン、ブルーベリーやブルーチーズなどの入った変り種も、なかなかいける味です(画像中)。
【店主】お嬢ちゃん、胡桃入りのが好きだって? ならこれを味見してごらん。端から端まで胡桃がたっぷり入ってるよ。(と、おじさんがソーセージを一切れカットしてくれました。)
【私】(お嬢ちゃんって、私結婚しているマダムなんですけど、ま、いいか!)とっても美味しい。おじさん、写真撮らせてもらってもいい?
【店主】なんだって、写真かい。撮りたきゃソーセージだけにしておくれ。オレの顔は撮っちゃいかんぞ!
【私】それは残念。おじさん、写真写りが、とっても良さそうなお顔をしてるのに。
【店主】ふふん、うまいこと言うねぇ。若い頃は、そこのお客さんよりよっぽど男前だったんだよ…お客さん、冗談だよ。でも今じゃ見る影もないからだめだよ。ハッハッハ。それにしてもお嬢ちゃん、良さそうなデジカメ持ってるねぇ。高いんだろうねぇ。
【私】すごーく高いのよ。おじさんの持ってるソーセージ全部と同じくらい。
【店主】それじゃぁ、簡単だ。ソーセージと交換しておくれ!?
陽気な売主との会話もマルシェの楽しみのひとつです。ソーセージを買うとひとつおまけもしてくれました。
さて、マルシェもそろそろ店じまいの時間になると、お買い得の時間となります。八百屋さんの前を通りかかると、「これ、どうだい?気に入ったかい?」と見せられたのは、大きな木箱いっぱいに入った5キロのアンズ。「気に入ったら、3ユーロでいいよ。今日はもう終いだから、持ってっていいよ」と。ついでにサクランボも5キロで3ユーロ。あわせて10キロの果物を抱えて重いのもなんのその、食い意地に釣られて腕の筋肉も大ハッスル(画像右)。
思いもかけず、アンズのジャム作りとシャーベット作り、サクランボはクラフティ(タルトに果物とカスタードなどを入れて焼いた菓子)作りに、と大忙しの午後となりました。これだからマルシェは、最後の最後までおいしさを秘めていて見逃せないのです。 |