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13日の金曜日は言わずと知れた縁起の悪い日ですね。キリストの最後の晩餐のテーブルについた人数が13人だった、キリストが処刑されたのが金曜日だった、とされることに由来しているというのが通説です。フランスでも13日の金曜日には結婚式はいけない、新しい事業を初めてはいけない、出産も避ける(ちょっと難しいと思いますが)、爪を切らない(!)等々の言い伝えがあって、忌むべき日とされています。
ところが、賭け事に関してはそれが正反対。13日の金曜日は賭け事のラッキーデイ、チャンスを狙う日となっているのです。どうしてそうなるのか調べてみましたが、どうもはっきりとしません。フランス人に聞いてみても「?」なのです。それでも13日の金曜日となると、フランス人はLotoで一攫千金を夢見てタバコ屋に走るのですね。
フランスでの賭け事(競馬とカジノを除く)の胴元である Francaise des Jeux(フランセーズ・デ・ジュ)は、普段の日に比べて26%の増益となるとか。ちなみにこの Francaise des Jeux は国が72%の株式を保有する企業で、年商98億ユーロ、社員数860名、数少ない(唯一!と言う人もいます)黒字経営の国営企業だそうです。
この収益に多大な貢献をするのが「スーパーロト(Super Loto)」と、今回(1月13日)は「ユーロミリオン(Euro Millions)」です。普通のLotoでいちばん簡単なのは1から49までの数字から6つを選ぶもの(自分で選ぶことも、機械に選ばせることもできます)。6つの数を1列とし、2列で賭け金1.20ユーロが最低額となります。抽選は毎週水曜日と土曜日の午後8時40分過ぎ頃行われ、それぞれ2回の抽選があり、その模様が国営放送の「フランス2」で定時ニュースの後に放映されます。
1月13日のスーパーロトの金額は1,500万ユーロで、掛け金は1列1.50ユーロでした。普段のロトだと250万人くらいの参加者ですが、スーパーロトの場合、550万人ほどに増大し、ロトだけに関して言えば40%の売り上げ増とフランセーズ・デ・ジュの広報担当者が述べていました。この日のスーパーロト、6つの数字が当たる確率は1,400万分の1だそうですが、なんと7人もの人が当たってしまったのです。こうなると残念ですが、賞金の1,500万ユーロは7人で均等に分けるのがルールできまっており、1人あたり約214万ユーロの獲得となりました。
ユーロミリオンはフランスだけではなく、ヨーロッパの9カ国にまたがって行われるロトくじです。賭け方は、1から50までの数字のなかから選んだ5つの数字と1から9までの数字から選んだ2つの数字の組み合わせを1列として2ユーロを最低賭け金とします。前回の記事で去年の9月に7,600万ユーロ近い賞金を獲得したフランス人のことを話しましたが、年が明けてユーロミリオン熱はさらに上昇しています。
というのも、毎週金曜日に抽選のあるこのユーロミリオン、ここ何週間かは5つの数字と2つの数字の組み合わせを当てた人がいないため、賞金は上がり続け、1月13日には1億300万ユーロにまで達していました。賭けた人の数も通常の3倍ほどにもなったそうですが、この5つ×2つの組み合わせが当たる確率は7,600万分の1。この日も、そして次の週の20日にも当たった人はいなかったため、27日の賞金額は1億4,600万ユーロになっています。1ユーロを約140円として計算すると…200億円…。13日の金曜日でなくても、タバコ屋に走る人が少なくないのではないでしょうか。旅行中にロトで遊んでみるのも、ちょっと面白いかもしれませんね。
画像右上:キャロット(ニンジン)と呼ばれる、赤い紡錘形の看板が目印の、Bureau de tabac(ビュロー・ドゥ・タバ/タバコ屋)。切手や印紙も扱っており、カフェやキオスクに併設されていることが多いです。キャロットの他に Francaise des jeux の四ツ葉の看板がついていたら(矢印)、ロトができます。
画像左上:こういう看板もあります。
画像右下:右上がユーロミリオンのチケット。数が印刷されているので、選んだ数字に×印をつけてお店の人に賭け金とともに渡すと、右下のレシートと引き換えてくれます。フラッシュと呼ばれる、機械にナンバーを選ばせる方法だと数字を選ぶ必要はなく、賭け金を払うとレシートをくれます。左側は人気のスクラッチタイプのくじ。タバコ屋にはいろいろなタイプのスクラッチくじが売られていて、どれも人気があります。
画像左下:人気のスクラッチタイプのくじは、厚紙でできたパッケージの中に入っています。1パック10ユーロで、4パックに1つは必ず10ユーロ以上当たりくじがあるそうです。
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