■Salon du Chocolat 2005.11.7 update

今年で11回目を数える、サロン・デュ・ショコラ(チョコレート見本市)に行ってきました。一昨年までは、ルーヴルの地下にある多目的ホール「カルーゼル・デュ・ルーヴル」で行われていましたが、出店数と入場者の増加に対応しきれなくなり、去年からはポルト・ドゥ・ヴェルサイユにある、国際見本市会場のホールで開催されることになりました。

私が行ったのは月曜日の午後でしたが、学校が万聖節の秋休みなこともあって、かなりの人出です。入場券購入のブースと入り口は、階段/エスカレーターを上った3階にあるのですが、下から見上げるとテラス部分にまで人があふれている感じ。「え〜、チケット買うのにあんなに並んでるの?」とガックリしている私のすぐ横を、前売り券をしっかり握りしめた4人家族が満面の笑みをたたえながら上って行きます。前売り券があれば、専用の入り口から入れるのですね。

仕方なく列に並びましたが、カードでの支払いができないため、進み方は案外速めでした。ただ、この「カードでの支払いはできません。キャッシュディスペンサーがホール外にあります」という立て札が列の真ん中あたりに立てられているんですね。ここまで来て「えっ、カードだめ?」ということに気づいたら、かなりショックだと思いませんか? こういう立て札はちゃんと列の最後尾、人が並び始めるあたりに置いておかないと…、とは考えない辺り、フランス的かもしれません。愛想のカケラもなく、全然関係ない方向を見ながら無言で入場券を売っているオバサマ(こういう人、かなり少なくなりましたが、まだ生息しているようです)に12ユーロを支払い、さて入場。

入ってすぐ目につくのが、ダロワイヨ(DALLOYAU)製のショコラのオブジェです(右上の画像)。バイオリンとその弓をいくつも重ねてあり、先日亡くなった芸術家アルマンのオブジェを思わせます。そのすぐ横にはショコラのボタンやアクセサリー、リボンなどをあしらった服が展示されています(左上の画像)。

またショコラをつかったオブジェのコンクールがあり、世界各国から選ばれたショコラティエ(チョコレート職人)による作品も展示されていました。日本から参加した、和泉光一さん(「スリジェ」というお店の方だそうです)が、見事3位に入賞していました。珊瑚のなかから生まれてくる人魚を形どったような作品で、折り鶴を配して和風な雰囲気を醸し出していました(右中の画像)。

もうすこし奥に進んでいくと、ホールの中心部に設えられたステージで、コート・ディヴォワールの音楽をベースにファッションショーが行われていました。このステージでは、ショコラを様々に使ったドレスを実際にモデルが着用してのショーもありました(左下の画像)。

ステージの周りには多くの出店ブースがあり、試食したりショッピングを楽しめます。入場料の12ユーロを試食で取り戻そうという人は、試食の種類も量も豊富らしい土曜日か日曜日に行った方がいいかもしれません。私が行った日にはそれほどでもありませんでした。品定めをしつつ試食に手をのばす人々の目つきはいかにも真剣です。

日本からは、メリーチョコレートのブランド、「MADAME Setsuko」が出店していて、繊細で緻密なデコレーションのデモンストレーションをフランス人が驚きのまなざしで見つめていました。また、浮世絵のショコラレリーフ(右下の画像)が飾られていて、フランス人が盛んに写真を撮っていました。ショコラレリーフの左下に添えられているのは、このブランドの「季節の花チョコレート」の梅ガナッシュが、2002年のサロンでガナッシュ部門2位になったという証書です。

フランスの有名ショコラティエが日本に続々と出店し、人気があるためか、日本からいらした方々を多く拝見しました。日本価格との違いにびっくりなさったに違いありません。このサロン・デュ・ショコラ、来月はニューヨーク、来年の1月末〜2月初めにかけては東京で開催されるとのこと。ショコラ好きの方には楽しいイベントではないでしょうか。

-文中の画像-
画像右上:ダロワイヨ(DALLOYAU)製のショコラのオブジェ。
画像左上:ショコラのボタンやアクセサリー、リボンなどをあしらった服。
画像右中:3位入賞の和泉光一さんの作品。折り鶴を配して、和風な雰囲気でした。
画像左下:ステージでは、コート・ディヴォワールの音楽をベースにファッションショーが行われていました。衣装のボタン、アクセサリー、リボンはショコラです。
画像右下:MADAME Setsukoの、浮世絵のショコラレリーフ。

画像左:多くの出店ブースがあり、試食やショッピングが楽しめます。
画像中:ショコラティエのデモンストレーションのほか、一般の人々が参加できるイベントも。
画像右:ショコラとカフェを組み合わせたケーキ「オペラ」。ダロワイヨ(DALLOYAU)によって初めて作られてから今年で50周年ということで、オブジェが飾られていました。


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