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8月の中旬過ぎまではあれほどの酷暑だったのに、8月の最終週にはパリの最高気温がなんと18度にまで下がりました。9月に入ってからも肌寒い日が続き、あまりの気温の変化に体調をくずす人が続出したようです。9月の2週目あたりからまた徐々に気温が上がりだし、20日には30度を越えた市町村も多かったという、今年はまったく妙な気候のフランスです。私もここにきて夏の疲れが出たのか、体調をくずし、なかなか回復しないので、久々にお医者さんに行ってきました。
こちらでは普通何か健康上の問題がある時、救急の場合を除いて直接に総合病院に行くのは稀で、まず日本でいう内科医のような、一般医にかかります。その後、必要であればその一般医が専門医や総合病院を紹介してくれるというしくみになっています。
そして、お医者さんに行く場合、まず予約をとらなければなりません。朝起きたら熱があってお医者さんに行こうと思っても、まず電話で予約、なのです。すぐ診てくれると言われるのはとてもラッキー。お医者さんと個人的な知り合いであるとか、予約のキャンセルがあった場合に限られるでしょう。その日の午後とか、ひどいと翌日になってしまったり。もしそれまで待てないと思ったら、往診専門の医師グループセンターに電話して往診を頼むか、総合病院の急患窓口に行くか、一般医と専門医が複数常駐しているクリニック(小型の総合病院のようなもの)に行くことになります。
フランスの一般医の診察室をキャビネといいますが、都市部では普通のアパルトマンの1室をキャビネとしている一般医がほとんどです。「○○医院」というような大きな看板もなく、建物の入り口にある、名前と専門区分ののった大きめの表札でそれとわかるようになっています。看板看護婦さんはいませんし(看護士は独立した職業となっています)、目につく医療器具といったら聴診器と血圧計くらいのものです。おまけに白衣を着ていないお医者さんもいたりして、日本の「医者・医院」からはほど遠いイメージですが、威圧感や圧迫感がないので、リラックスして診察を受けられるというメリットがあるかもしれません。
診察が終わり、薬や注射が必要になると、お医者さんは処方箋を書いて渡してくれます。それを持って薬局に行き、処方された薬や注射を買うというしくみです。薬はさておき、注射となると、さらに注射をうってくれる看護士さんを頼む必要があります。その上、もしレントゲン撮影や血液検査などが必要な場合、これも処方箋を持って検査専門の施設に行かなければならないのです。面倒ですねぇ。具合の悪い時にあちこち歩き回らねばならないのは、本当につらいところでしょう。ここら辺は日本のシステムの方が患者に親切な気がします。
薬というと、日本でいう総合感冒薬がほとんどありません。そこで今回、風邪気味の私に先生が処方してくださったのは、鼻風邪(鼻水/鼻づまり)用、風邪あるいはインフルエンザによる熱と筋肉痛用、咳と喉の痛み用の3種類でした。鼻風邪用は錠剤、熱と筋肉痛用は液体、咳止めはシロップです。それぞれ5日間服用するようにと処方箋に書かれています。
日本では保険からの支払額を差し引いた額を払いますが、フランスではこのシステムがまだあまり普及していません。診察も薬も、まず全額支払い、それぞれで出される明細書を管轄の社会保険の事務所に送り、後日払い戻しを受けることになります。
画像上:医者から出される処方箋(白い紙)と、社会保険の払い戻し請求のための明細書(診察と薬、各1枚ずつ。薬の明細書には薬の外箱にあるシールを貼る)。
画像下:喉の痛みと咳止め用シロップ(左)、風邪による熱・筋肉痛・咳の液薬(中央)、鼻風邪と熱の錠剤(右)。
【短信】立秋を過ぎて日本もそろそろ秋仕度のようですね。こちらも今朝は気温が10度近くにまで下がりました。(9/24)
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