| ■Bricolage(素人大工仕事/日曜大工) |
2003.6.2 update |
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天気の良い日と、先月お話ししたような連休が続くと、フランス人が始めるものにブリコラージュがあります。ブリコラージュとは素人大工仕事や日曜大工、日本で言うDIYのことです。最近実施されたアンケートによると、フランス人の60%は「ブリコラージュが好き」だそうで、フランスでは余暇の楽しみ方のナンバーワンに輝いています(ちなみに2位はジャルディナージュ/庭仕事です)。連休などではミニバカンスに出かける人々よりも、家(あるいはセカンドハウス)で大工仕事や家庭菜園や花壇の手入れをして過ごす人々の数のほうがずっと多いのです。
簡単なところでは、キッチンにスパイス類を並べる小さい棚をつける、といったことから、壁紙の張り替え、壁や家具のペンキの塗り替え等はもちろん、必要機材を借りてきて配管工事をしたり、浴室やキッチンのタイル貼り、最上級クラスでは「土台から家を建ててしまう」 というプロも顔負けの人もいて、レベルは様々。
ブリコラージュを始める動機はたいてい「プロに頼むと高くつくから」で、人件費とパトロンの利益プラス税金を払わずにすむのですから、工事費は半分以下、時には1/3もかからないこともあります。おまけにプロに頼んでも「手抜き工事」の心配が皆無とは言えないとくれば、お金の出入りには常に目を光らせる多くのフランス人が、ブリコラージュに精を出すのも当然と言えば、当然なのです。
自分ですれば使う素材や材料を選べるので、それが何であるかは分かっていますし(見積もりでは最高級品を使うはずが、実際は並レベルの素材を使われて、請求は最高級品の金額のまま、などということがあると聞きます)、自分の能力の許す限りで好みにあった仕上げをすることができます。それに手をかければかけただけ、住まいに対する愛着も湧こうというものでしょう。
以前はブリコラージュというと男の趣味とされていましたが、ここ4〜5年の間にその意識も随分様変わりし、女性向けのブリコラージュ専門誌が登場し、メーカーでは女性客が増加したために、新たに軽量 タイプの女性用マシン(ドリルや電気ノコギリ、ヤスリなど)を急きょ開発するようになったそうです。
そして、ブリコラージュをする女性の多くが「ブリコラージュは、普段の生活の中で自分の創造性を発揮できる格好の場」と言っているのもなかなかフランスっぽいな、と感じます。ブリコラージュするのにいちいち大義名分を見つけなくてもいいのに、なんて思っておもわず苦笑してしまうのです。
画像右上:壁塗りのための道具やペンキのいろいろ
画像左上、右下:薄汚れた天井を洗い、壁布と下張りの紙を取り去って新たに壁を塗ると、見違えるよう。
画像下:表面を薄く削り取って硬質ニスを塗って仕上げる前(画面奥)と後(画面手前)。
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