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女性にとってヘアスタイルを変えるのはよい気分転換になるものですが、こちらで生活していて、どうしても躊躇してしまうのが、美容院へ行くことのようです。言葉の壁はもちろんですが、その次に立ちはだかる「髪質の違い」という壁がかなり厚いような気がします。
行きつけの美容院で話を聞いてみると、日本人を含む東洋人の髪質は、西洋人のそれに比べるとコシがぐんと強くて、張りがあるのだそうです。そういう髪質を扱いなれていない美容師さんにとって、思い通りに仕上げるのは難しいのでしょう。試しにフランス中部出身で、祖父母も曾祖父母も中部出身の根っからのフランス人という友人に「ちょっと髪触らせてくれる?」と触ってみると、ふんわり細いいわゆる猫っ毛で、コシも張りもなくてなんとも頼りない手触り。
なるほど、これでスーパーマーケットのヘアケア用品売り場に「ボリュームアップ」の文字が目立つわけです。シャンプー、リンスやトリートメントはもちろん、ハードタイプのムースやジェルの占める割合はかなりのもの。そして日本といちばん違うのは、フランス人女性はヘアスプレーをよく使うことでしょう。売り場ではムースやジェルと同じくらいの面積を占めています。これらのヘアケアアイテムを駆使して柔らかい猫っ毛をボリュームアップしてスプレーでホールドするんですね。もちろん、最近のスプレーは昔のように髪がプラスチックのようにガチガチになったりせず、ナチュラルに仕上がります。
髪質はさておき、羨ましいと思うのは髪の毛の色です。生まれつき同じ髪の色の人というのはいないのでは?と思うほど、千差万別なのです。生え際は焦茶色でも、伸びて行くにしたがってだんだん明るい色に変わって行ったり、表面は明るいのに下の方は暗い色などといったように自然な陰影のある髪だと、無造作にくるっとまとめて大きなクリップで止めただけでお洒落な雰囲気がします。美容院でもメッシュやバレイヤージュといった部分的に色を変えて立体感や陰影を出すカラーリングが人気です。
私の髪は日本人としては、かなり細くて柔らかい髪質で、クセもありませんが、フランス人の美容師さんには「こういう髪質がカットだけできれいにスタイルができるんですよ。」と嬉しそうによく言われます。ショートヘアですが、カット後3ヶ月経ってもだらしなく伸びた感じはせず、自然なスタイルを保っているのは、そのお陰かもしれません。
こちらには美容院の数が意外に多くて、みんなちゃんと経営がうまくいくのかと他人事ながら考えてしまうのですが、話を聞いてみると、年輩の女性のシャンプー&セットがかなり多いとのこと。毎週1度通う人も少なくないそうです。彼女達が若い頃は、お風呂事情も今とは格段に悪かったため、シャンプーは美容院でするものだったのでしょう。
画像上:個人経営の小さなヘアサロン。
画像中:フランチャイズ方式でフランス中に数多く出店するヘアサロンのひとつ。
画像下:最大限のボリュームアップがセールスポイントのスプレー(左)とムース(右)。スプレーはベタ付かず、長もち、ムースは各種ビタミン入り、長もちだそう。
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