■ノエル(クリスマス)の準備 2002.12.2 update

11月1日の「万聖節」をはさんだバカンスが過ぎると、フランス人はクリスマスのことを考えはじめます。

まず頭に浮かんでくるのが「今年のプレゼントは何にしよう?」ということ。テレビを見ると、普段は子供向け番組の前後にしか入らないおもちゃのコマーシャルがあらゆる時間帯に割り込みはじめますし、11月も半ばを過ぎる頃、雑誌のような厚さのクリスマスプレゼントのカタログが、新聞と共に届きはじめます。ご存じの方も多いギャルリー・ラファイエット、プランタン、サマリテーヌなどといったパリのグラン・マガザンといわれる百貨店が作成する趣向を凝らしたもの、高級宝石店が独自に作成する豪華なもの、おもちゃ専門のものなど、バラエティーに富んでいて、ページをめくっているだけで楽しいものです。

そんな中で、フィガロ新聞ではちょっと特別なプレゼントカタログを購読者に配付します。内容はというと、7.5ユーロの本もあれば、こんなプレゼントをする人がいるのかしら?と思うようなルビーとダイヤモンドと真珠を組み合わせた1,575,000ユーロのネックレスや、9,360ユーロの白キツネの寝袋(!)などが載っていたりするのは、目の保養になったり、ぎょっとさせられたり、というところでしょうか。

年々プレゼントを準備しはじめる時期が早まっているようで、特にデパートのおもちゃ売り場では11月第3週目にはプレゼント向けの商品が全て出揃うようになっているとか。12月に入ってクリスマスが近づくにつれ「プレゼントがまだだ!」と焦った人々が多く押し掛けて、バーゲン会場のようになった売り場では満足に選ぶこともできないというので、準備が早まっているようです。普段は日曜日は休業の店がほとんどですが、クリスマス前のこの時期だけは別で、特別営業しています。

11月中だとチョイスも多いうえに10%引きというおまけがあったりして、一石二鳥。ただ、かさ張るプレゼントを選んでしまった場合、1ヶ月以上も秘密にしておかなければなならいので、隠し場所探しに苦労する両親も多いようです。毎年「大変だ、大変だ」と口では嘆きながらも、大切な人々へのプレゼント探しはフランス人にとってやはり楽しみのひとつなのです。

もうひとつ、この時期の風物詩として欠かせないのがクリスマスの飾りつけとイルミネーションです。有名なストラスブール市役所前の高さ25メートルのクリスマスツリーから、街角のクリスマスツリー、小さな町の商店街からパリの百貨店までイルミネーションで飾られ、フランス中がクリスマスの雰囲気に包まれるようになります。毎年ニュースで話題になる程なのが、パリの百貨店の歩道に面したショーウィンドー。1年前から構想を立てはじめ、本職の舞台芸術家や職人の手によって作り上げられるのは、本当に夢の世界のようで、子供たちだけではなく、大人も夢見るようなまなざしでうっとりと眺めています。この時期パリにいらっしゃる機会のある方は、是非ひとつひとつのウィンドーをご覧になってみてください。そうそう、この時期スリも増えますので、貴重品には充分お気をつけて。

それでは皆様、楽しい年末とそしてよいお年をお迎えください。

※1ユーロ=121円(11/26現在)

画像上:百貨店ギャルリー・ラファイエットのイルミネーション
画像下:バラエティーに富むプレゼント商品のカタログ


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