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日本では桜の咲く4月が新年度ですが、フランスではバカンス後の9月が新年度です。しっかりバカンスをとって前年度の疲れを癒し、英気を養って、新しい年度を迎えようという考えでしょうか。
さて、フランス人はどんなところで年度の変わり目を感じるのでしょうか?夏休みで4週間閉まっていた行きつけのパン屋さんが再び開店して、馴染んだ味のバゲットを買えるようになり、夏期休業の店が多かった商店街ににぎわいがもどり、道路が自動車であふれて渋滞するようになると、「バカンスは終わり」です。
テレビでは、夏休み特別番組が終わって定番の番組に差し換えられ、休み明けのニュースキャスターがもどってきて、季節の変わり目を感じさせます。また9月は多くの新番組がスタートする時期でもあります。どの局も第1回目から視聴者をとらえようと、CMはもちろん、雑誌などでも大々的に宣伝します。ちょっと余談ですが、フランスでは国営放送にもCMが入るのです(さすがに映画をCMでブツ切りにすることはありませんが)。日本人としてはちょっと不思議な気がしますね。
夏休みの間保留になっていた諸々の懸案事項の解決に、政界・財界も改めて取り組みはじめます。今年は春に政権が左派から右派に変わったので、新首相とその内閣の仕事ぶりが注目されるところでもあります。
それからパリジャンにとってはオペラや芝居などの演劇シーズンの開幕でもあり、サロンと称される各種の見本市が相次いで催されます。7〜8月のあいだ、ガランとしていたパリが活気を取り戻していく時期が9月なのです。
そして一番話題になるのが学生達の「新学年」。終業式もなかったように、始業式もありません。学校が始まる日にクラス分けのリストに従って教室に行き、自己紹介などをするくらいでしょうか。そしてこの日に「新学期のリスト」を渡されます。この学年で必要な学用品のリストなのです。カータブルと呼ばれるランドセルから、筆記用具やノート、ファイル等々、学年や担任の先生によって内容は少しずつ違うようです。
小学校のうちはそれほどでもないのですが、コレージュと呼ばれる中学校になると揃える物品の数がぐんと増え、親としてはバカンス直後の手痛い出費となるようです。このため、家庭の収入と子供の数に合わせて、国から新年度の補助金が支給されます。ちなみにコレージュ最低学年の6年生(11歳)の新年度の準備にかかる費用は、平均で189ユーロ程度というアンケート結果が発表されています。
画像上:パリの街角でよく見かける、芝居やコンサートなどのポスターが貼られたミニタワー。これはパリ市役所前のもの。パリ市役所では10月末までイヴ・モンタンのエクスポジションを開催しています。入場無料なので、彼のファンの方は是非どうぞ。リヴォリ通り沿いに入り口があります
画像下:cartable(カータブル)と呼ばれる、フランスで一般的なランドセル。色、素材、大きさなど様々です。冬になると登下校時が暗いので、車の運転者からもよく見えるよう、ステッチ糸が蛍光になっています。最近はスーツケースのようなキャリータイプも人気だそうです
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