■復活祭 2002.4.1 update

復活祭、フランス語ではパック(英語ではイースターですね)と言います。同じキリスト教の祝日のノエル(クリスマス)に比べて、日本ではほとんど知られていませんが、フランスではノエルと同じくらい大事な祝日で、学校などは2週間のパック休暇に入ってしまいますし、パックの翌日は「パックの月曜日」と言う休日です。やっぱりキリスト教では「キリストの復活」は誕生と同じくらい(ひょっとしたらそれ以上?)に大事なのでしょう。

ノエルはみなさんご存じの通り毎年12月25日と決まっていますが、パックは移動祝日となっていて、毎年日付けが変わります。復活した日(まぁこれは復活したと仮定してですが)が毎年違う日というのは妙なんですが、一応毎年次のように決められています。

「春分の日の後の満月の日を過ぎて最初の日曜日」、ちょっとややこしいですが、今年は春分の日が3月20日、それに続く満月の日が3月28日で木曜日、そしてパックは31日の日曜日となる訳です。今年は春分の日の後すぐに満月が続いているのでのパックもかなり早くやってきますが、遅い年だと4月の中旬過ぎ頃になったりします。

さてこのパックを彩るのが、ウサギ、卵や鶏、教会の鐘を模したチョコレート。この時期お菓子屋やパン屋の店先には、これらのモチーフがさまざまな大きさや形で並びます。ウサギや卵のモチーフは、多産と繁栄のシンボルとして、教会の鐘はキリストの死を悼んでフランス中の鐘がローマへ行ってしまった、という昔話にちなんだものとして、いずれもパックの季節にはフランス人の間でとてもポピュラーなものです。この時期フランスを旅する機会のある方は、お菓子屋やチョコレート屋をちょっとのぞいてみたらいかがですか。

そしてパックの食卓を飾るのが、ジゴ・ダニョー(Gigot d'agneau)と呼ばれる仔羊のモモ肉。肉屋はもちろん、スーパーや冷凍食品専門店でも、この仔羊のモモ肉がドーンと丸ごと売られてます。ニンニクをきかせ好みのハーブを振ってオーブンでロゼ色に焼くのが伝統的なレシピで、これを薄くスライスしてほんの少しマスタードをつけて食べます。モモ肉丸ごとはちょっと料理しきれない、という人にはやはり仔羊の肩肉を春野菜とともにじっくり煮込んだナヴァラン・ダニョー(Navarin d'agneau)。いずれの料理もこの時期のレストランではお薦め料理としてメニューに並んでいます。観光で訪れる国の季節感をお皿の上で味わうというのもよい思い出になると思いませんか?


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