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在タイも僅かとなると、「やり残したこと・もう一度やりたいこと」リストが膨らんでくるもの。帰国まで1ヶ月をきった私の場合、トップにきたのは、「オリエンタルホテルに泊まって、1泊2日、一歩も外出せずに過ごしてみたい!」ということ。さすがにバンコクに住んでいるとレストランの利用がせいぜいで、泊まる機会はなかなかない。交通費がかからずに泊まれるのは今のうちだと思い切って清水の舞台から飛び降りてみました。
オリエンタルホテルは、いわずと知れた創業130年の名門ホテル。世界のホテルランキングで1位に輝いたことも何度もある。タイは植民地には一度もなっていないけど、欧米列強が周辺国を支配していた頃から、世界各国の著名人に愛されていたそう。
建設当時のコロニアル様式の建物は今も健在で、サマーセット・モームなどの作家が執筆活動に使っていたというスイートルームは、それぞれにオリエンタルホテルを愛した作家の名前を冠した「オーサーズ・スイート」として今も使われている。
そのスイートルームの入り口のラウンジは、「オーサーズ・ラウンジ」というパステルカラーの素敵なラウンジ。ここではアフタヌーンティーが楽しめる。他にも、メインダイニングのフレンチレストラン「ノルマンディー」や、豪華ビュッフェが楽しめるレストラン、川沿いのデッキテラスにカフェ、中華料理など、こじんまりしていて気品が漂うレストランがいくつか入っている。
さて、私はまず、チェックイン前にタイ料理教室を体験! タイ料理教室は既に何度か別の教室に行っていたけれど、やっぱり天下のオリエンタルのお料理教室も一度は体験してみたーい!というわけで申し込んでみたのだ。さすがにお値段も高級で、別の教室にぴったり3回通える4,500バーツ(16,000円程度)。
お料理教室は、メインの建物があるところから川を挟んで逆側にあるらしい。オリエンタル用の船着場から木製の渡し舟に揺られ対岸へ。お料理教室と書いてあるドアをドキドキしながら開けると、食材やタイハーブが美しくデコレーションされた先生用のキッチンテーブルに、生徒用のテーブルと椅子がセッティングされていて、とってもオシャレ! 生徒はアメリカ人の高校生くらいの女の子2人と、ノルウェーのお料理コーディネーターというオジサマと、私の4人。これまた美しい写真のレシピ集が添えられ、授業開始。
先生の英語はとっても流暢で聞き取りやすく、丁寧に実演を交えて説明してくれるので分かりやすい。質問にも丁寧に答えてくれる。私が参加した回は生徒が少なかったので、ゆっくりいろんなことが聞けて◎。他のお料理教室では大概写真見本だった色々な食材も、全て本物が揃っていて、触って確かめることもできる。例えば、唐辛子なども「これに使う唐辛子はこの唐辛子だけど他にこんな種類もあります」と、そのレシピには関係ない各種唐辛子も見せてくれる等々。
先生の説明の後は実技。この実技は、全てのステップを自分でやってみる私が前に通った学校のスタイルとは違って、1つの料理を4人で分担して作るスタイル。誰かが野菜を切っている間に誰かが肉を刻んでいる、といった形。ノルウェー人のオジサマは1週間毎日仕事のためにこの教室に通っているというだけあって、やる気満々。一番難しそうでやりがいのありそうな仕事を「僕やっていいかなぁ」と根こそぎ持ってっちゃうので、ちょっと物足りない感じもしてしまったけど、まあそれなりに楽しめる。一緒のグループに誰がいるかで変わってくるかも。
料理の後は試食タイム! スタッフが美しくセッティングしてくれて、自分たちが作ったとは思えない見栄えに大変身! 美味しく料理を味わった後は、なんとオリエンタルホテルのクッキングコースを履修したという証明書をシェフから手渡ししてもらえる。これはちょっと嬉しかった。そして、タイハーブセットや、オリエンタルホテルのトートバッグ、エプロンがお土産につく。まあ、全部料金に入っているのだけど…。でも4,500バーツの元はすこーし返ってきたかな。
チェックインの後は、世界のベスト・スパ選に入ったこともあるオリエンタルホテルのスパ体験。こちらも船で対岸に渡ったところにあるので、ワクワク感が高まる感じがする。インテリアはシンプルであまりごてごてしていないけれど、最近のバンコクのスパのクオリティーから考えると、もう少しオシャレにしてあってもいいのでは?と思ってしまった。
トリートメントの内容はタイで普通に見られるようなスタンダードなものだけれど、セラピストの腕はやっぱりよい。お値段も街の一軒家スパの2倍位するので、そうじゃなきゃ困るけれど、バンコクの競争が激しいスパ業界から考えると、値段とのトータルバランスで飛びぬけていいというほどでもないかなぁ、というのが率直な感想。個人的にはどうせお金を出すならバリ島発祥のアジアンスパの原点、Mandara(バンコクにも支店多数)のほうが上かもなぁという感じ。
夜は友人とメインダイニングのノルマンディーへ! コースメニューは4,500バーツ++と、タイの物価から考えたら高いけれど、世界一のホテルのメインダイニングのフレンチと思えばかなりお買い得! そして川を行き交うイルミネーションで輝く船を見下ろしながらの食事は最高の気分。
フレンチレストラン「ノルマンディー」で食べるのは久しぶりで、昔はもっと重厚で濃厚なソースの古典的フレンチだった印象だったのだけれど、今回食べたコースは全て一口サイズで、アッサリ系の今どきなフレンチ。食べやすいし、沢山の種類が食べられてとっても大満足! これはお値打ち感あり。
肝心のお部屋。気品溢れるインテリアに惚れ込んだのはもちろんだけれど、面白かったのがバトラーサービス。所謂「召使」的なサービスがあって、「バトラー」ボタンを押すと、バトラーさんが「いかがいたしましたか」と来てくれる。何でも頼んでいいらしいというのと、このバトラーがオリエンタルの醍醐味というのを予習してあったので、CDの追加を持ってきてもらったり、朝ごはんの注文を助けてもらったり、色々お願いして優雅な気分に浸ってしまった。
こんな優雅な気持ちで過ごせるということ、周りの客層もとてもいいので、ホテル内で過ごしていて全然嫌な思いをすることがないこと等々、短い時間で日常生活を忘れてリフレッシュするにはなかなかいいかもしれない。癖になるには出費が大きいけれど、泊まらないまでもこのホテルで過ごすことでリフレッシュできる、そんな効果は確かにありそう。まずはレストランやアフタヌーンティーくらいから、オシャレしてその雰囲気を味わってみるのがおすすめかも。
画像上右:対岸に向かう渡し舟。これでメインの建物からSpaやお料理教室のエリアに行ける。
画像上左:渡し舟の内部。同じような船で、高架鉄道BTS(Bangkok Mass Transit System)の駅に行くこともできる。
画像中右:創業当時に立てられた建物の入り口。この中にオーサーズ・ラウンジ、オーサーズ・スイートがある。
画像中左:川沿いのデッキのレストランを上から見た図。朝ごはんはここでビュッフェで食べられる。
画像下右:クッキングスクールで先生が解説中。
画像下左:自分たちで作った料理もこんな風にサーブされると俄然見栄えがよくなる。
画像下右下:Spaのあとにでてきたリフレッシュのティーセット。 |