■バンコク・スワンナプーム新空港開港リポート 2006.10.17 update

クーデターのニュースが駆け巡ったタイだけど、方々で伝えられているように混乱もほとんどなく、無血クーデターとなり、街の暮らしもほぼ通常通り。軍事政権が「経済政策の継続性をアピール」するためにも、タクシン前政権が決めた「9月28日」の開港日を死守してオープンした「スワンナプーム新空港」。丁度開港日の翌日にバンコク=東京行きの飛行機に乗るために利用したので早速リポート!

バンコクから空港に向かって40分ほどで空港に到着。高速から最後のカーブは、飛行機に高速道路の道筋を見せるためか、ブルーグリーンのライトがずっとついていて、そのカーブを曲がって進んでいくと目前にブルーの光の川が出来上がる。夜はなかなかロマンチックだ。路肩に止めてしばしその風景を楽しむカップルなども見かけられた。高速を降りて空港の脇を走っていると、飛行機が止まっている場所がわりとすぐ横にあり、進入を阻止するような大きいフェンスみたいなのも見られないので(これって、安全対策大丈夫なの?)と思ったりもしつつ、散々ぐるぐる回ってターミナルビルに到着。空港に着いたと思ってからが割と長い。

ターミナルビルの入り口は、ブルーのライトが配されていて、現代的でシャープな印象。とにかく大きい! 端から端まで歩いたら相当疲れるだろう。中に入ると、天井が4階分を吹き抜けにしたくらい高い。上はガラス張りなので、昼間は暑いんじゃないか?? いや、今もそれなりに暑い。バンコクは冷房が効きすぎのところが多く、特に空港といえば寒い場所の筆頭で、空港に入った瞬間からジャケットを着なくちゃならなかったドンムアン空港から比べると、逆にジャケットを脱ぎたくなる感じだ。この広大な面積が吹き抜けになってるから冷房をいくらかけても効かないのだろう。

さて、チェックイン。カウンターは何番だろう?

電光掲示板を見に行くと、目の悪い私には辛い文字のサイズな上に、英語とタイ語がおよそ1秒ごとに切り替わるのでどれが自分の飛行機なのか見分けるまでに相当時間がかかる。便名もコードシェア便なため、4つくらいが1秒ごとに切り替わるので、本当にどれが自分の飛行機なのか、「あれ、さっき番号がみえたはずなのにどっかいった」と思うとエアカナダのコードシェア番号が出ていて見失う。数分間見つめていないと分からない感じだ。

同じように、しばらく目を凝らしている人たちが一杯いるので、掲示板の前は大騒ぎ。あのスピード、どうにかしてくれないもんかしら。

ようやくカウンターが分かる。私はエコノミークラスなのだけど、出張の往復で稼いだマイルのおかげで「スターアライアンスゴールド」というステータスをもらっており、このカードがあればエコノミーでもビジネスカウンターでチェックインが出来るはずなので、タイ航空専用のビジネス・ファーストカウンターを探す。タイ航空のチェックインカウンターはかなり広いのだが、トイレの順番待ちのように一列に並ばせてあいたカウンターへ誘導しているため、その列がカウンターのある場所をはみ出て外に扇状に広がってしまっている。これではビジネスクラスのカウンターを探すどころではない。ようやく扇を抜けてはじっこの問い合わせカウンターへいき、ビジネスのカウンターは?ときくと、国内線チェックインカウンターの奥、一番はじだという。荷物をひっぱって、混雑を押しのけつつどうにかそこまでたどり着き、チケットとカードを見せると「ああ、スターアライアンスゴールドはエコノミークラスの中に特別カウンターを設けているのでそこへ行って」という。

げっ、また戻るのか!

また混雑を押しのけ、最も混んでいる扇状のところへたどり着く。どうにかして問い合わせカウンターへ行き、スターアライアンスゴールドのカウンターは?と聞くと、1〜3番だとか。エコノミーという文字しか見えなかったぞ???と思いつつ戻っていくと、確かに白黒印刷したA4の紙にスターアライアンスゴールドのマークが!ここかぃ!

割り当てられているカウンターは3つ、しかも列が扇状にはみ出しているその一番混んでいるところの左側にあるので、その3つのカウンターの列がどれなのかさっぱり分からない。よーくみていると、ちょっと扇から別れて小さな列が1番から3番のカウンターがある方向にできている。あれがそうらしい。でも、大きなカートに荷物を載せた人たちが、一方向に集中して三角形の頂点のようになっているため、どうにもこうにも身動きが取れない。幸い私の荷物は機内持ち込みできるサイズのものだったので、必至で持ち上げ、カートの間を潜り抜けてカウンターに到着。汗びっしょり。

ようやくチェックインが終わり、中へ入る。出国手続きを済ませて出ると、突き当たって右と左に分かれるのだが、その丁度突き当たりのところに幅10メートル以上、高さ3メートルくらいありそうな妙なオブジェが(サイズは感覚なので不正確かもしれないけれど、それくらいでかい気分)。大蛇をタイの鬼みたいなのが両側で綱引きしていて、上に紫色の神みたいなのが乗っかっている、お世辞にも趣味がいいとは言えないオブジェ。このオブジェが必ず誰もが通る「突き当たりの部分」にどどーーーんと控えているため、明らかに通行の妨げとなっている。邪魔じゃ!!!!このオブジェの前で、笑顔で記念撮影する人多し。さらに邪魔度が高まる。

さて、私のゲートはどっち?と思うが、見渡しても看板が見当たらない。よーく見ると、オブジェの右下あたりに、申し訳なさそうにDはこっち、Cはこっちという看板が見える。いたるところにゲート何番はどっちか書いていてもよさそうなのに、ここで見失うと全く分からない。聞くところによると、建築デザイナーが看板を増やすと美観が損なわれるのでなるべく看板を置かないように要求しているらしい。全くの本末転倒だ。「美しい空港」を作るのか、「使いやすい空港」を作るのか、優先度が逆だろうとあきれてしまう。これから改善されていくのだろうけど、これじゃあ迷子になっちゃうよ!

ビジネスクラスで帰った友人から聞いた話では、私が門前払いを食らったタイ航空ビジネス専用カウンターもなかなか酷いもんだったらしい。2つのカウンターが開いていて、着くとパスポートを預けてソファーで待たされるらしい。4人くらいしか待っていなかったのでこれならすぐかな〜と思ったら、チェックインをしてくれる人が、チェックインが終わるとパスポートを預かってビジネス専用の入国手続きまで付き合ってくれるそうなのだ。それが終わってから、お礼をして見送って、そして戻ってきて次の人のチェックイン、、、となるのでものすごく時間がかかるらしい。これも「丁寧なサービス」と「時間短縮」のどっちを取るかが本末転倒。

そんなこんなで時間がかかってしまったため、免税店など見る時間もなく、ちょっと飲み物を飲んだら搭乗だった。

そして帰り。到着口から入国審査場まで、動く歩道はあるものの軽く1.5キロくらいの道のりだったのでは? 荷物を預けると30分は出てこないという噂だったので、全て機内持込した私の荷物はかなり多め。大荷物を引きずりながら散々歩いて、例によって温度高めのターミナルビルでまた汗だくになってしまった。

ようやく付いた入国審査場。脇に今度は幅2メートル、縦4〜5メートルはありそうなタイの鬼の像がどどーーーんとお出迎え。かなりのインパクトだけど、こちらははじっこにいて邪魔になっていないのでよしとしよう…。

入国審査を終え外に出る。振り向くとそこには「B出口」と書いてある。オフィスのドライバーは「C出口」で待っているといっていたっけ…。それにしても、出口を出るまではそこがB出口ということは知りようもないのだが。

混雑を掻き分けてC出口まで行く。ここもなかなか長い道のり。うろうろして、ドライバーのほうからようやく私を見つけてくれて出会えた。これだと、お客さんの出迎えのとき、大変そうだなあ。オフィスのドライバーではなく、自力で帰ってきた同僚曰く、タクシーカウンターが見当たらないのでリムジンのカウンターも探すが見当たらず、旅行者を話しかけて捕まえるタイプの業者に頼らざるを得なかったとか。最初に話しかけてきた人は1,000バーツといい、次の人は900バーツというのでその900バーツで帰ってきたらしい。車は下の階に止まっているというので、降りていくと、そこにタクシーカウンターがあったそうだ。今更タクシーにするとも言い出せず、そのまま帰ってきたらしいのだけど、タイに住んでいる人でもこれだから、普通の旅行者はタクシーを探すことなどできずにふっかけられて帰ってくるんだろうと思うと、ホント大変そうだ。

どんな空港も、開港してからしばらくは大変だというけれど、この巨大空港、使い勝手がよくなるまではしばらく時間がかかりそう。

画像右上:入り口
画像左下:大混雑のタイ空港カウンター
画像右中:スターアライアンスゴールドのカウンター
画像左下:高い天井
画像右下:出国手続きを終えた後に現れるオブジェ。大きすぎて横からは収まらない。


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