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イングランドプレミアムリーグを普通に放映していたり、ベッカム大好きだったり、元々サッカー好きの国民ってこともあるけれど、タイ人のワールドカップへの熱狂振りはちょっとすごい。5スタークラスを含め、ほぼ全てのホテルのラウンジにはスクリーンが設置され、ワールドカップの試合を放映しているし、ショッピングモールの広場などには特設会場が設置され、無料でファンに提供している。
この熱気を更に加速させているのが「サッカー賭博」。もちろん、これは違法なものなのだけど、今回のワールドカップでは約6,500万人の人口に対し、なんと370万人が何らかの形でサッカー賭博に関わり、約140億バーツ(約420億円)が動くといわれている。前回のワールドカップで韓国がイタリアを破った次の日などは「大負けした人たちがイラついているから、外を出歩かないほうがいい」といわれ、街が閑散としたほど、結構真剣に賭けているようなのだ。
開幕後も毎日W杯の結果が、タイの新聞の一面を飾る日々が続いているばかりか、W杯関連の仰天ニュースの数々も伝えられている。応援するチームが違う客の声援に頭に来て銃で射殺しベンツで逃走した、とか、保健省が公式な声明として、「W杯の観戦のため国民が寝不足になっている」と1日7時間以上の睡眠を勧めてみたり、はたまた、応援していたチームの敗戦にショックのあまり心臓麻痺で死んだ人がいる、とか、毎朝欠かさず托鉢(たくはつ)に来るはずの僧たちがW杯観戦の寝不足のために寝坊したのを信者が訴えた、等々…。
更に仰天したことには、タクシン首相が私的にW杯決勝戦を観戦するためドイツを訪れるとの報道も。一度はタクシン首相が退陣表明をしたものの、選挙自体の違法性が問われて再選挙となりそう、しかしその日程も手順もまだまだ未知の状況でまた首相の任務に戻って、はたまたタクシン首相が党首の与党第1党含と、野党第1党などタイの主要政党が「解散せよ」といわれてみたりと、政局の混迷が続いているにも関わらず、まあのんきなものだ。「応援していたドイツが敗れたからやっぱりいかない」そうだけど、四面楚歌の国のトップがこの状態、国民の状態は推して知るべしかも。
タイのテレビは各局が交代で全試合を伝えることになっている。大事な試合に関してはなんと「全チャンネル」がW杯の同じ試合を流すという対応。とはいうものの、前回お伝えした国王即位60周年イベントはさすがにそれに勝るようで、サッカー開幕後も、毎日あるイベントを全ての局が生中継。当然少々予定が押したため、日本の初戦は前半+後半の30分ほど、韓国戦に至っては全試合が放映できなかった。生中継を放送して応援するイベントを企画していた日本料理屋やら韓国料理屋はかな〜り殺気立っていたとの噂。それにしても、これだけタイ中が熱狂するW杯とはいえ、やはり王室強し、なのだなあ。
画像上:バンコクでも1、2を争う巨大ショッピングモール「セントラルワールドプラザ」の前の広場に出来た特設会場です。
画像下:大きなパネルに全ての対戦時間が書いてあり、結果を手書きで書き込んでいけるようになっています。
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