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最近タイでは、色々なところで「OTOP」と書かれたお土産物やら、「OTOPフェア」を銘打ったデパートの企画や、広場での催し物を眼にする。
OTOPとは、One Tambon One Productの略。Tambonは「村」という意味なので、「一村一品」ということになる。これこそ、タイのタクシン首相が肝いりで進めている「一村一品運動」なのだ。日本の一村一品運動にならって始めたこの運動、政府の莫大なプロモーション費用のお陰で、国民の認知度は高く、村の隅々まで情報もいきわたっている。
日本は、どちらかというと民間主導で進められたけれど、タイは思いっきり「政府主導」。一村一品を進めるグループへの資金援助や、政府機関主催の大々的なフェアなど、かなりの投資をしている。日本をルーツとする運動ということもあって、日本政府や日系民間機関も積極的に支援しているようだ。
この一村一品運動、タクシンが農村の票を狙ったばら撒き政策だと批判する向きも多いけれど、これまで都市と農村の格差を本気で縮めようとした首相はあまりいなかったことを思えば、むげに批判もできない。派手なプロモーションばかりでホントに効果が上がってるの?と思いたくもなるが、実際、村にいって聞いてみると、「運動が始まって、売り上げが2倍に増えた」、「バンコクのフェアで売ったら、評判で嬉しかった」とかという話を聞く。意外と全国津々浦々まで運動の成果は浸透し始めたのかもしれない。成果を聞きつけて、最近は色々な国が視察にきているらしい。
さて、気になる商品の質だが、まぁ、正直言って6〜7割方はあまり垢抜けてないし、質も安定していないので、「安いけど、ちょっとなぁ〜」と思えるかも。また、地域によって気候が大きく異なる日本とは違って、タイは国土によってそれほど地元の産品が違うわけでもない。だからどうしても「地元の素材を活かした商品」は似通ったものになりやすい。
それでも、ここ数年でずいぶん質が上がってきた。高級デパートでものすごい高値がつきそうなものが数分の1の値段で売られているような「超掘り出し物」を見つけられることも多い。
そういうわけで、最近のOTOPフェアは、安い掘り出し物を探しに来たタイ人と、面白いものはないかと集まった観光客で押すな押すなの大騒ぎ。どうも、最近は「一村一品運動」の担い手に若い人が目に付いてきた。政府から補助ももらえるし、ここは地元で何かやってみようかなと思う人もでてきたのかも。
一味違うアジアン雑貨を探している人は、もし旅行中にOTOPフェアが開催されていたら、是非行ってみては。また、そこで気に入った商品をつくっている村の人と仲良くなって実際訪問してみるのも面白い。「へ〜、こんなところで作っているのか!」と更に購買意欲を掻き立てられることは必至。普通の観光に飽きた人には楽しい旅の思い出になるだろう。
なお、OTOP関係のフェアは、以下のタイ政府関連ホームページ(英語)でチェックできます。
http://www.thaitambon.com/English/AboutTTB.htm
画像右上:地方の空港で売っているバナナチップを作っている小さなコミュニティー企業。ここのバナナチップはほんのり甘くてなかなか美味しい。
画像左上:2:1000年くらい前に窯があったといわれる、北部の町ウェンカロンの骨董陶器復興を手がけるコミュニティー企業。
画像右中:ラオスとミャンマーの国境、ゴールデントライアングルの近くの手織り綿織物を作っているコミュニティー企業。メコン河がすぐ裏に見える。メコン河を背に、一生懸命手で織っているところをみると、ついつい買いすぎてしまう。
画像左下:チェンライ空港から近くの木工製品を作るコミュニティー企業の代表のYanoさん。細かい猿の木彫り人形が、ナイロンの紐で結ばれ、電動で動くようになっている。彼の作る表情豊かな象や猿をモチーフにした木彫りの置物や小物入れは、なかなか味わい深い。高島屋で取り上げられたこともあるとか。
画像右下:ものすごい人出だった、バンコクのムアントンタニ(外国のアーチストのライブをやったりする大きなホールで、空港の近くにある)で開催された「OTOPフェア」にて。最近評価される商品はこうした若手が作っていることが多い。
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