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先日(10/20-21)、タイのバンコクでAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が開かれたのを、ニュースで見聞きした方も多いだろう。今年はタイが主催国。ブッシュ大統領やプーチン大統領、小泉首相ほか、VIPが大勢訪れるということで、タクシン政権の気合の入りようといったらすごかった。
とにかく「国の印象を悪くする」ことは全てご法度。会議開催期間を挟んだ10月17日〜22日は、バンコク近郊の公務員が全て祝日となった。なんでも交通渋滞を緩和するためらしい。バンコクお決まりの「路上に寝そべる犬」の光景も「よろしくない」ということで、主要地域の野良犬をしょっぴいて、カンボジアとの国境地帯に運んだとか、ホームレスを一斉収容して、外国から不法に出稼ぎに来ていた場合は強制送還、タイ人の場合でも施設へ入れたとか、屋台の営業がかなり制限を受けたとか、矢継ぎ早のこうした政策は枚挙にいとまがなかった。
心配されたテロも起きなかったし、タクシン首相もそつなく議事進行をこなして評判を上げ、マハティール首相引退後のASEANのけん引役として期待される声が聞こえてきたりと、満足な結果に終わったといえるだろう。
こうした政府の対応については過剰といえなくもないが、まあまあ納得がいくものの、「タイらしい」と思わず笑ってしまったのは、とにかく町中がAPECフィーバーになっていたことである。電車の駅にも、高速道路から見える看板にも、そこら中に"Welcome to APEC 2003"の文字が。一体政府はいくら宣伝費をかけたのだろう。また、ホテルがこぞってWelcome APECの文字を掲げるのはまだ分かるとしても、多くのデパートや、チェーンのドラッグストアなどでも"APEC Special Sale"が開催。「APEC会議とセールは関係なかろう?」と疑問を挟む余地もないほどに、当たり前にバーゲンが行われ、お客で賑わっていた。
当のAPEC会議参加者に聞けば「いやー、セキュリティーの関係もあって、ホテルから一歩も出ず、買い物もできず、ずっとホテルのレストランで食事してましたよ。え、そんなセールやってたの?」 というくらいだから、関係者は街歩きを楽しむ余裕はなかったと思うのだが、「とにかく何でもいいから楽しんじゃえばいいじゃない」という感覚と、また世界のVIPがタイに集まって会議をやるという、何となく「名誉な感じ」が、このフィーバーになったのかな、と感じたりした。
さて、このAPECポスターですが、クリスマスの飾りを1月中旬まで飾っているお国柄、会議から半月がたった今もまだ沢山飾られています。
画像右上:ドラッグストアのチェーン店BOOTSのAPEC記念10%セールの看板
画像左上:BTS(高架の電車)のAPECゲスト歓迎の看板
画像右下:同じくBTSの看板
画像左下:デパートにかけられたAPECゲスト歓迎の看板(見えにくいですが、左側の方のがそれです)
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