■アジアNo.1!タイのスパ産業 2003.9.15 update

つい先日、タイのスパ産業が、発祥地であるインドネシアのバリを抜き、アジア最大規模となったというニュースを耳にした。今年5月のタイ・スパ協会認定の調査によれば、昨年度タイのスパを訪れた客はのべ260万人、8,500万ドルの収入があり、4,000人が雇用されているということ。過去3年で64%も客が増えたということで、文字通りうなぎ上りの人気である。

もともと「海老反り姿勢」が有名なタイ古式マッサージや足つぼマッサージなどの伝統的マッサージ文化があり、タイ特有の「人をリラックスさせるゆったりした雰囲気」、お客へのホスピタリティーの高さなど、良く考えればスパに適した条件が整っているのかも。つい数年前には、ごく一部の高級ホテルにマッサージ店をお洒落にアレンジしたようなスパらしきものがあった程度だったけれど、ここ2年ほどで雨後の竹の子のようにバンコクの街中がスパだらけになり、ビーチリゾートでもスパを売り物にしたホテルが増えてきた。

お値段も90分で5,000円程度。日本では技術は確かだけど、狭い部屋で受けるトリートメントが数万円することを考えればかなりリーズナブル。でも100円ちょっとあればチャーハン1杯食べれちゃうこの国では、現地の人には高嶺の花。私の同僚も新婚旅行でビーチリゾートのホアヒン(王様の別荘があり、日本で言えば葉山のような雰囲気)の有名なスパリゾートホテルに「スパ体験してくるね」と行ったはいいけど、めまいのするような高さにびっくりして、とてもじゃないけど無理だったということ。実際高級ホテルでは室料よりもスパ代のほうが高いところも多く、スパの顧客の80%は海外からのツーリストだというのも頷ける。

SARSの影響で(タイでは実際はほとんど関係なかったけれど、「アジア」ということでタイ行き旅行を敬遠した観光客が多かった)新規オープンしたスパはさぞかし大変だろうなあと思いきや、2割しかいなかったタイ人客に目をつけ、在住者向け特別プロモーションなども取り入れて新しい需要を喚起、売り上げは衰えなかったみたい。

かくいう私もタイのスパの虜になった1人。バスルーム付きの広いマッサージルームを占領し、ヒーリング音楽が流れ、アロマオイルの香りがする中で受けるトリートメントはまさに昇天もの。ボディートリートメント、マッサージに美顔がセットになった3時間コースなんて受けた日には、リラックスを通り越して頭の中までふにゃふにゃになり、何も手につかないくらい。ストレス解消、疲労回復に効果絶大なのはもちろん、お肌もぴかぴかつるつるに。タイハーブやマンゴー、りんご、アロエベラなどのフルーツや植物を活用した独自のトリートメントを売り物にしたスパも多い。

とはいえ、「お肌がしっとりする」というふれこみに惹かれ、トライしたはちみつトリートメントの後で、いろんな虫が近づいてきたのには参ったけれど・・・。人間が食べても美味しいものを塗りたくった体、虫だっておいしそうと思うわね、確かに。

画像右上:リゾートホテルのスパ入り口。こういう素敵な門をくぐると、これから極上の時間が待っている!とわくわくするような気分になる。
画像左上:アロマテラピーオイルは色々な種類があり、好みに応じて選べる。
画像中:トリートメントの前にはこういう桶に足を入れて、丁寧に洗ってくれることが多い。
画像左下:個室は広くて快適。最近流行の一軒家風スパではこのように中庭が見えるところも。
画像右下:バスタブが部屋についている個室も多く、他の客と遮断された空間で完全にリラックスできる。


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