■市場の人情 2002.4.1 update

こんにちは今回より台湾を担当させていただく清水直です。台湾のありのままを伝えられるよう記事を書いてゆきたいと思っていますのでよろしくお願いします。

台湾といえば何を思い浮かべますか?屋台や夜市を思いうかべる人が多いのではないでしょうか。屋台や夜市といったものは日本で有名ですが、街中には夜市以上に市場が数多く存在し、そこはいつでも混みあっています。夜市と市場は何が違うのかというと、それは開催が夜か朝かと思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。朝開かれる市場もあれば、夕方から開かれる市場もあります。決定的に違うのは夜市では屋台などで出来たものを中心に売っていますが、市場では材料を中心に売っているというてんです。旅行で夜市に行ったことがある人は多いかもしれませんが市場に行ったことがある人は少ないでしょう。市場は台湾人の日常の台所なのです。

ここは中国語ではなく台湾語が飛び交うどくどくの雰囲気をもつ場所です。屋台料理を売る店はほとんどなく、売っているものといえば、野菜をはじめ、果物、パン、魚介類、肉、日用雑貨など商品の種類が幅広く、手に入らないものはないというくらい品揃えが豊富です。しかし、ひとつのお店には置いてあるものは少なく、もし、料理の素材を買おうと市場を歩けば、あるお店ではキャベツを買い、次のお店でニンジンとシイタケを買い、次のお店でその他の食材を買うといったことになります。私がカレーを作るために材料を購入したとても大きなジャガイモ3つ、ニンジン2本、特大タマネギ2つでいくらだと思いますか?・・これらを購入するために2つのお店をまわり使ったお金はたったの63元、日本円にすれば230円程度です。そのときのニンジンは1本5元、日本円で20円弱だったのを覚えています。あまりの安さに感動を覚えるようでした。街中のスーパーやデパートと比べると3分の1から4分の1程度といった安さです。私が日本人ということで多少まけてくれたかんじがします。市場は店主と客の会話で値段が変わる場合があるのです。つまりコミュニケーションが大事なのです。

発展をし続ける台湾では日本と同様、デパートやスーパーが多く存在し、生活は年々便利さを増しています。そんな台湾でも日本と同じように、人と人との関わりが薄れていく中、市場はそんな薄れようとしている近所付き合い、人付き合いというものを大切にしています。台湾人はこのような市場を日常の生活のパートナーとしているのは、ヒトとヒトとの関わりを大切にする民族だからではないでしょうか。多くの人と知り合い、話をし、そして食材を購入する。一カ所ですべてがそろうスーパーとはちがい、各材料ごとにお店をまわり話をするといった市場を周り方が台湾流の人付き合いなのではないかと思います。それは日本人が忘れたとても懐かしい風景のような気がします。


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