■GO!GO! マンゴー!〜芒果的故郷・台南縣玉井郷〜 2007.8.21 update

日本では東国原県知事の宮崎産マンゴーが一玉5,000円の高級フルーツらしい。一方、台湾ではマンゴーは市場では見慣れた顔である。スーパーでも品種によるが19元ぐらいからマンゴーが買える。特に今年のマンゴーはかなり安いらしい。実は先月の「バスの旅」で通過したマンゴーの産地・玉井が気になっていた。玉井郷農會(農會=いわゆる農業協同組合のこと)によると、人気の品種「愛文芒果」(アップルマンゴー)が今まさに旬だということなので、さっそく会いに行くことに!

南下したはいいが、この時期の南部の日差しは相当痛い。台南縣玉井郷に入るとマンゴーのオブジェが見え、あちこちに「芒果的故郷」(マンゴーのふるさと)の文字が。先月バスで通った時と比べるとあきらかに人が多い。巨大な観光バスが何台も止まっているのは玉井郷公所(役場)の隣の市場の前。マンゴーの気配を感じ、車を降りて「玉井郷公共造産青果集貨場」の看板が掲げられた大きな屋根を目指して歩いていくと、本当に甘い香りがただよってきた。

間違いない。そしてその香りの先には信じられない光景が! 市場の大きなアーケードの下には・・・左を見てもマンゴー、右を見てもマンゴー、視界のほとんどがマンゴー! 群がる人と、トロピカルな甘い匂いと、マンゴーの多さに圧倒され思わずめまいを覚える。しかもそれは一種類ではない。青・赤・黄色、丸い物、細長い物、巨大な物、手のひらサイズと、今まさに「マンゴー博開催中!」といわんばかりの種類の豊富さに驚いた。

ここでは農家が自分の畑で採れたマンゴーをカゴにつめて売っている。中にはトラックの荷台に乗せたまま売っている農家の人も。種類も多いが値段もまちまちなので、いちいち確認しながら回るのは至難のワザ。しかも南部の農家の人たちはほとんど台湾語ときた。ただでさえ暑いのに、市場の熱気でフラフラしてきた。

そんな時の救世主がマンゴーかき氷! なんと市場の中に何軒もかき氷専門店があり、市場で売られている新鮮なマンゴーをその場でカットして氷の上に山盛りにのせてくれるのだ。ここでしか食べられない「愛文山芒果冰」は玉井特産の「愛文芒果」を盛りに盛ったかき氷。一口食べるととろけるおいしさ爆発! トロピカルフルーツならではの濃厚な甘みと、後に残るさわやかな酸味と、冷凍にはない食感に大満足。しかも市場内のお店なら一律70元という信じられない安さ。結局3軒もハシゴしてしまった。

さあ、氷で元気を取り戻した後はいよいよ品定め。本当は種類別にバラで買いたかったのだが、ここではカゴ売りのみ。ちなみに大人気の「愛文芒果」は量り売りで一カゴ650元ぐらいから(25〜30個入り)。安すぎて泣けてくる! しかし、あまりの多さに目移りしてしまい、結局は等級分類と農薬検査がしっかりしているという理由で玉井郷農會へ行って買うことに。ついでに職員の方にお話を聞くことができた。

台湾でのマンゴーの季節は3月〜10月、その種類は20品種以上もあるという。これには台湾人が珍しがらないのも納得。有名な産地はここ玉井の他、隣の南化、屏東縣枋山などが挙げられる。玉井の代表的マンゴーはやっぱり「愛文芒果」で、旬は6月下旬から7月下旬までの1ヶ月間。この間は農會の方々も休みなしで働くそうだ。農會では大きさによって仕分けしたあと、超級・特級・優級・良級と等級別に箱詰めされ出荷される。一つ一つ農會のシールが貼られているのが信頼の証。

「これがこれから日本に輸出されるマンゴーだよ」と職員の方が指差してくれたマンゴーはすでに残留農薬などのチェックが済んでいるという。実はこの玉井郷農會は中国福建省厦門(アモイ)にも事務所を持っている。中国向けの簡体字のパンフレットも見せてもらった。台湾マンゴーは中国の富裕層にも人気の高級フルーツらしい。農會の輸出担当者は毎年アモイから香港、韓国、日本とマンゴーを売り歩くそうである。ここで「愛文芒果」箱入りを “箱買い”してみた。味はもちろん“総統”級? 一生分のマンゴーを見て、食した夏だった。

*NT$(台湾ドル)1元=約3.59円(2007年8月現在)

-文中の画像-
画像上右・上左:マンゴー:玉井郷公共造産青果集貨場
画像中右:「愛文山芒果冰」(70元)。市場の中に何軒もかき氷専門店があり、お店によって盛り付けが違う。マンゴーが盛りに盛ってます。トッピングの青マンゴーがポイント!
画像中左:玉井郷農會の看板商品、美しい「愛文芒果」(アップルマンゴー)。箱入りのものより少しランク落ちの小ぶりのものなので、1カゴ400元。
画像下:今回購入した玉井郷農會の「愛文芒果」。14、15個の箱入りで400元。こんなにおいしいマンゴーを初めて食べました!
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画像左:「愛文芒果」(アップルマンゴー)よりも大きめな「玉文6號」。
画像中:大きな黄色いマンゴー「金煌」。これも玉井で多く見られます。
画像右:お店の人は「紅特」と呼んでいました。珍しい茎と葉つき。
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画像左:青いマンゴー「黒香」。食べるとヤミツキになるそうです。
画像中:小さい「台農1號」。これは昔から台湾にある品種だそうです。
画像右:試食してみたかった! 細長い「香蕉芒果」(バナナマンゴー)。

【短信】台風去ってまた台風の台湾です。(8/8)


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