|
台湾で“有7-11真好!(セブンイレブンがあってよかった!)”で知られるコンビ二最大手『7-11』は本当にどんな田舎へ行ってもあるから驚いてしまう。スターバックスなどを手がける統一集団(統一グループ)の傘下にあるこの『7-11』を筆頭に、『全家』(ファミリーマート)、福客多(ニコマート)、『OK』(OKストア)などがしのぎを削るここ台湾は、国全体がコンビ二激戦区といわれている。なんと国民1人あたり一軒のコンビ二があるというからその競争の熾烈さがうかがえる。
またその品揃えの豊富さといったら「ここは日本?」と錯覚してしまうほどで、おにぎり、お弁当、飲み物、お菓子などおよそ7割が日本の商品といってもいいぐらい、コンビ二の日本化が進んでいる。最近セブンイレブンが期間限定で売り出したのは「えび天」「キングサーモン」などのしっとりおにぎり。少々油っぽいがほぼ日本の味だ。ご飯の味はいまひとつだが、台湾に住む日本人にとっては十分すぎるレベルの味だといえる。値段は22〜26元、田舎なら麺一杯の値段に相当する。お弁当シリーズでは、セブンイレブン、ファミリーマートともに日式冷やし中華、日本そば、日式カレー、オムライス、カツどんなどを取り扱っており、値段は40元〜50元。台湾の一般的なお弁当と同じぐらいの価格設定になっている。
冷蔵庫をのぞけば、お茶からジュースまで日本の飲み物がずらり。お菓子はというと、日本のチョコレート、スナック菓子など数えたらキリがない。これらは若干日本より安い。デザートが充実しているのはファミリーマート。ティラミス、プリン、シュークリーム、エクレア(25元〜45元)など安くておいしいデザートが豊富にそろっている。カップラーメンも例外ではない。「俺の空」、「山頭火」など東京の有名ラーメン店プロデュースのシリーズは地元メーカーの倍の値段(49元)だが、味は保証付きだ。食べ物だけではない、日本のコンビ二コスメ、サプリメント、文房具、ビール、雑誌など、コンビ二は台湾に住む日本人にこそ“あってよかった!”の不可欠な存在になっているのだ。
さて、コンビ二の急激な日本化が進む一方で台湾のコンビニにしかない商品も存在する。たいていの日本人が初めて台湾のコンビ二に一歩足を踏み入れた時、強烈な匂いの洗礼を受け「なんだ?この匂いは?」。一瞬ひるむという。この匂いの根源が、台湾コンビ二のベストセラー商品「茶葉蛋(いわゆる煮卵)」(1つ6元)と「関東煮(おでん)」(1本10元〜)である。実はこの「茶葉蛋」はコンビ二で一番安い商品、この卵が漬かっている黒い煮汁が強烈な匂いの犯人である。また台湾語で「黒輪」と書き、“オレン”と発音するぐらい一般的なおでんにも、「米血」(豚の血をもち米で固めたもの)など台湾オリジナルの具もあり、これもまた主犯格ではないが独特な匂いを放っている。いつのまにかこの匂いに無反応になった自分がちょっと怖かったりもするのだが・・・。
ところで、コンビ二激戦区の台湾ではここ数年売上が伸び悩んでいるという。そこで他店との差別化をはかり売上を少しでも伸ばそうと登場したのが、有名キャラクターを使ったおまけである。最初にこの戦略をしかけたのはやはりセブンイレブン。一定金額以上の買い物をするとハローキティのマグネットがもらえる、しかもそれを集めて貼るためのシートを販売したことから皆がこぞってこのマグネットを集めるようになり、しまいにはネット上で売買されるまでの人気となった。それ以来、各コンビニはディズニー、ミッフィー、ポケモン、ドラえもんなどのキャラクターを採用するようになり競争はさらに激化した。
しかし所詮既存のキャラクターを使うには限界がある。そこで登場したのがオリジナル・キャラクターだ。セブンイレブンが生んだ、Qoo(クー)によく似た「OPEN小将(OPENちゃん)」は台湾だけのオリジナル・キャラ。どうもセブンイレブン台湾と電通の共同制作らしいが、日本にはないというのでビックリ。かわいいキャラクターは「OPEN少将」だけではない。「小桃(ピンク犬のモモちゃん)」、「小竹輪(おでんが好きなチクワねずみ)」、「條碼猫(おでこがバーコード模様の猫)」、「王店長」やバイトの「豆花」、常連客で髪形がパイナップルに似た「鳳梨頭」などほのぼのとした感じがイイ。
このかわいいOPENちゃん、地元の人のみならずガッチリ私のハートもつかんでくれちゃたから困りモノ。仕事帰りの疲れた時にセブンイレブンに立ち寄り、OPENちゃんに癒されている私のような客はセブンイレブン台湾の思うツボである。まんまとハマって現在OPENちゃんの店舗模型を収集中! 一個65元、お弁当より高いぞ!
※NT$(台湾ドル)1元=約3.57円(2006年10月現在)
□OPENちゃんに会いたい人は、こちらをクリック!
-文中の画像-
画像右上:“有7-11真好!”(セブンイレブンがあってよかった!)
画像左上:人気商品「関東煮(おでん)」は1本10元〜。南国なのに一年中あるのが不思議。
画像右中:強烈な匂いの根源、これまた人気商品の「茶葉蛋(いわゆる煮卵)」。1つ6元は安い。
画像左中:OPENちゃんの「爆米花(ポップコーン)」(30元)3つの味がある。
画像右下:私が見事にハマッた「OPENちゃん模型店舗編」。1つ65元ですから・・・。
画像左下:現在、8店舗まで集めちゃいました! かわいいんだこれが・・・。
□OPENちゃん(OPEN少将)関連商品
 
画像右:この「爆米花(ポップコーン)」を2袋買うと、今ならもれなくOPENちゃんクリアファイルがもらえま〜す! クリアファイルに描かれたキャラクターは、右からOPEN小将、小桃、條碼猫。
画像中:ベビースターみたいなお菓子、OPENちゃんの「科学麺」(7元)。
画像左:OPENちゃんのエコロジー袋(2元)と、コーンフレーク&ミルク(25元)。
【短信】陳総統の汚職に抗議する団体が台北の総統府の前で“静坐”座り込みを続けている。でも実はその座り込みが交替制だったり、有名人からのお弁当の差し入れがあったり、横でコンサートが開かれたり、ミニスカートのモデルさんが“茶葉蛋”を配って歩いたりする様子が逐一テレビで放送されるので、真剣なはずの抗議活動がコメディに見えてしまうのは私だけ?(10/3)
|