■胡弓を習っています。 2004.9.13 update

女子十二樂坊の驚異的ヒットで映像を通して中国民族楽器を知り、女子十二樂坊の前衛で演奏を行う「胡弓」に興味を持ち習い始める方が多くなったと聞きましたので、私と胡弓のお話をします。

台湾での女子十二樂坊の人気は日本ほど驚異的ヒットではなく、そこそこ人気な程度で、驚異的なヒットにならない理由は「音楽が軽快過ぎてうるさい!」と感じている人が多いからだと思われます。中国琴や胡弓等は静かに奏でる優雅なイメージも持ち備えているので、私もそんなイメージから習ってみようと思ったのですが、授業で習えたのが「中国琴」しかなかったので、今から4年前に中国琴を習いました。琴は初心者でも音がきちんと鳴り難しい技術がなくても習い始めて直ぐには簡単な曲を弾いてしまえるほど中国楽器入門者にとっては嬉しい楽器なので、習って3ヶ月も経てば学生相手に演奏会まで開けた程です。

ただ一つ難なのが、楽器が大きくて重く持ち運びに不便だという事。小さい琴でも横は1mとちょっと、縦40cmの大きさでハードケースに収めると、とてもお手軽に持ち運べる重さではなく、中国楽器をちょっとやってみようかなぁ程度の私は授業が終わる一学期で琴を習う事も自然と終了してしまいました。その頃から手軽に持ち運べるという安易な理由だけで胡弓には興味をもったのですが(当時まだ女子十二樂坊はなかったので)、弦楽器と聞くと難しそうという先入観から二の足を踏んで数年・・・この5月にルームメイトが習うと事がきっかけで私も習う事に。

先ずは練習に行くのが億劫にならないように家の近くで教えてくれる所を探し、幸いにも徒歩圏内に教室があったので申し込みました。さて次は胡弓を買わなければなりません。教室で売っていた胡弓を先生が弾いてくれ音色にうっとりしたのもつかの間、胡弓の値段を聞いて予算の三倍だったからビックリ。それは使われている木が良いからという説明を受け、「そうなんだ、素材に選って値段も違うわよね・・・」と感心したのですが、私は習うぞ!という意気込みだけで胡弓の事を良く分かってなかった事に改めて気づき、それから胡弓について調べました。

使われている木の種類は、紫壇・黒壇・紅木と言われても馴染みがなくピンとこなかったので、実物を見ようと楽器店に行きました。現物を目の前にすると一目瞭然で、実際に弾いてもらったら素材に選って音色の違いがはっきりと分かり、そして値段も日本円にして約9000円の胡弓からうん十万もする胡弓まで色々とありました。素材の他、蛇皮の目の揃い方や大きさ、作り手、作った場所、弦などによって値段は変わります。

様々な胡弓を見て更に悩んだ私は、習っている日本人の友達に電話をかけどの程度の胡弓を買ったのかを聞いてみると、意外と「安いのだよ」という返事が。そういうものなのか?と考えた私だが、目の前にずら?りと並んだ様々な胡弓の中の安価な物は明らかに音色が違うし、でも高級品に手が出せる予算があるわけではなし。私の予算は日本円で約18000円、その値段前後の胡弓を手に取るが、初心者だから一番安いのでもいいのでは?と思ったり、もう少し予算を上げるとこんなに好い音の胡弓が手に入るのか・・・と店内をうろうろしながら葛藤している私に店員さんが、「安価な胡弓は初心者の練習用にはいいですが、習い始めて一年もすればある程度のレベルの胡弓でないと音に物足りなさを感じるようになり、たいてい皆さんは買い直しをしますよ」と、言った。

なるほど、結局買い直さないといけないんだったら、初めからある程度の物を買っておこうと思い、予算を超えた日本円で約26000円の老紅木素材の胡弓を買ったのです。ケースと松脂と予備の弦は買ったら付いてくる物ですが、胡弓には蛇皮が使われているので日本に持ち帰る時にはワシントン条約の対象になる為に証明書が必要になります。これは買ったお店で発行してもらうのですが、発行後の有効期間が半年で半年以内に日本に持ち帰る予定のない私は発行手続きをしませんでした。買った時のレシートがあれば何時でも発行してくれるそうで、手数料は日本円で約3000円です。

さて、やっと手に入れた胡弓ですが、初めてのレッスンでは弾くというよりも音を鳴らす事から始まり、レッスンの1時間はあっという間に過ぎてしまいました。三度目のレッスンの時には1オクターブがきちんと弾けるようになり、レッスンが8回に達した頃には簡単な曲が引ける程にはなったが、優雅に奏でるにはまだまだ程遠く、かなり手強い相手だと実感しています。レッスン中に先生から何度も「違う、違うよ」と間違いを指摘され、私には胡弓は向いてないなと思ったり。。日本のインターネットサイトで教材と楽器とをセットで売り、自分で教本を見て練習するというのを見かけますが、これで習得出来る人はかなり胡弓センスがあるのでは? 私には到底出来ません。

画像:私が購入した胡弓です。


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