■客家(はっか)のぶくぶく茶 2004.5.17 update

台湾の大きさは九州ぐらいの面積。この島の中には本省人・外省人・客家人・9種族の原住民族が住んでいます。本省人とは1949年に中華民国政府が台湾に移転する前から住んで居た人で、台湾人とも呼ばれ、外省人とは中華民国政府が台湾に移転してから移り住んだ人。そして客家人は中国大陸から移り住んで来た人で、先住民族である原住民は大きく分けて9種族あるといわれています。

今回は客家人の事を紹介します。客家は中国語で「くぅーじゃぁー」といい、日本では「ハッカ」という名前で知られています。現在では、主に福建省や広東省に居住していて、「客家土楼」と呼ばれる巨大な円形の共同住居はとても有名で、その円形住居を見るツアーまで出ているほどですが、これには外敵から身を、そして少数派一族を守るために作られたといわれています。

しかし、台湾に居住する客家人はその様な住居では無く、ごく一般的な住居に住み生活も他の人と変わり無い為に、どの人が客家人なのかは判りにくく想像も付きません。

前総統の李登輝が客家出身だと聞いた時は、驚きましたが、やっぱりという気持ちも有りました。なぜかと言うと、客家人はとても勤勉で団結力とハングリー精神を持ち、教育熱心・節約家だからです。勤勉とは客家人の代名詞かと思うぐらいに勤勉で、そして商売を成功させ大きな企業に発展させている会社の社長なども客家人が多く、また、中国の近代現在史に客家が大きな役割を果たしています。

例えば、辛亥革命の指導者では孫文と妻の宋慶齢。共産党の指導者のトウ小平、シンガポールの前・現首相である李光耀と呉作棟、フィリピン元大統領のコラソン・アキノも実は客家出身です。

そして節約家という部分では、残り物の米や大豆などを擂(す)ってお茶にしたという健康茶の「ぶくぶく茶」が有ります。これは、客家人は米一粒も残さないという、始末の良さから生まれたものです。

今では残り物を擂るというよりも、生活の身近に有る物で代用しているみたいです。緑茶とピーナッツ・ゴマ・はと麦・大豆を主原料としてよく炒め、すり鉢に入れて粒の原形が無くなるぐらいまで細かく擂り、水を加えて練り状にして、最後にお湯を加えて玄米も添えて飲むお茶です。

飲んだ感じは、きな粉と緑茶を混ぜて飲んでいる感じですが、お菓子をたべている様な、ご飯を食べなくてもこれを一杯飲んだだけでお腹が膨れそうな気分です。砂糖は入っていないけれども、大豆やピーナッツからの甘みのせいか、少し甘みが有って、また香ばしい香りがします。お店に飲みに行くと、擂る工程から始まるので、自分で作ったお茶という気分が味わえますよ。

画像右上:ぶくぶく茶、玄米を散らして飲みます。
画像左上:すり鉢に、炒めたピーナッツ・ゴマ・茶葉を入れる。
画像右中:擂(す)っている状態。
画像右下:原形をとどめないまで擂った状態。ここまでの所要時間は約15分。
画像左下:茶碗に適量を入れ、お湯を注ぐ。

【短信】台湾は、昨日(5/9)、39℃を観測した地域もあるぐらい、もう真夏で、灼熱の太陽です。私は4月半ばから、6月末に行われるドラゴンボートの練習のため、毎朝5時半起きで練習です。


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