■生活の一部に占い 2004.3.15 update

「占ってもらったら、来年11月に結婚式を挙げるのがいいんだってさ」と、友達のオーストラリア男性が言った。彼の結婚相手は台湾人女性で、何でも彼女の両親が結婚式の日取りを占ってもらった結果だそうです。

実は、台湾人は占いが大好きっ! 台湾の人の生活の一部に占いが密着しているのです。結婚・会社設立・恋・学業から銀行口座開設の日、宝くじ購入の場所などなど、とにかく迷ったり、自分で決められないのなら、占ってもらおうって事なのです。

占いは、歩道で机一つで占いをやっている占い師もいれば、事務所を構えている占い師も居るのですが、一番人気なのは「占い横丁」です。それは台北市の中心部、行天宮という廟の前の交差点の地下街に有り、台湾の占いのメッカともいえる場所で、交差点から階段を下りて行くと、そこには小さな一坪ぐらいの大きさの占いブースがズラリと並び、雰囲気に圧倒されそうです。

ここでの占いの方法は、四柱推命・米卦・面相・手相・風水など様々で、中には「日本語でも占えます」と書かれた看板も見られます。占いの所要時間はだいたい15分ほど。内容によって時間も料金も変わってきますが、一番お手軽かつ変わった占い方法なのは、一件300元(約1000円)の「米粒占い(米卦)」。まず、願をかけながら、米粒を3回つまみ出します。そして、その数によって、判断してくれるそうで、なかなか日本では無いタイプの占い方法なので人気です。

また「四柱推命」もよく当たると評判です。それは、単に吉か凶かではなく、一生の出来事をイメージ豊かに読み解く、過去の事もピタリと当て未来もわかるという占いなので、日本語が出来る占い師さんのブースの前には、絶えず日本人観光客で列が出来ています。そして、更に正確に占ってもらう為の裏ワザが、生れた時刻まで分かっている事。生年月日と生まれた時間により精確な占いができるといわれています。

人気の占い師さんは、数時間待ちも当たり前なので、その長い待ち時間の時間潰しに利用してもらおうと、「顔のうぶ毛取り」屋さんなるものが有ります。剃刀で顔を剃るのでは無く、うぶ毛を1本1本抜くのです。それも毛抜きではなく、ミシン糸みたいな細い糸でうぶ毛をはさんで抜くという技(1回150元・約500円)。

初めのオーストラリア人の友達の話に戻りますが、彼は結局「台湾に居るから、しょうが無いよ。彼女の言う事を聞いておかないと恐いし」・・・と、既に尻にしかれています。

余談ですが、中国語で占いは「算命(スゥアンミン)」、運命は「命運(ミンユゥィン)」と言い、台湾には占術の研究に関する雑誌が多く出版され、また一般の人々に趣味程度に楽しんでもらえる本から、本格的に学べるぐらいのレベルの高い本まで出版されています。そして中央図書館では、全世界に飛び散った古典の風水書籍を海外から買い戻しているほど、台湾の占いは生活の一部なのです。

画像右上:四柱推命・米卦・面相・手相・風水など様々な占いのブースが並ぶ、占い横丁。
画像左上:日本では珍しい米卦(米粒占い)
画像右下:日本語OK!の占いブース
画像左下:うぶ毛とりの様子。壁には、「顔のうぶげとり」と日本語で書かれた看板もみられる。


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