■夏は冷泉がいい。 2003.8.18 update

台湾の観光メインは「食べる」と思われがちですが、実は日本に負けずとも劣らない、世界有数「温泉天国」で、しかも自然に涌き出ているままの原始泉も多くあるのです。

台湾は日本の九州とほぼ同じ大きさの島国で、その島の中に知られている温泉の数は80個所以上。日本と同じようにリゾートホテルや旅館が立ち並ぶ温泉地から山奥のひっそりとした湯治場まで種類は様々ですが、温泉に入る習慣が日本と少し違います。

台湾人は見知らぬ人に裸を見せる事が失礼にあたるという気持ちがあり、水着を着て入る温泉プールが「温泉」というイメージを持っている人が多く、でも銭湯感覚で楽しめる公衆浴場もあるのですが、必ず個人個室温泉は備えてあったりと、裸はタブーなのかしらと思ってしまいます。

しかしここ数年、この習慣もオープンになりつつある傾向で、豪華大浴場や露天風呂も増えてきましたが、「裸で混浴」まではまだ程遠いようですね。でも夏に温泉はちょっと・・・と敬遠しがちですが、温泉天国台湾には夏に最適な温泉もちゃんとあるのです。

台北から東へ汽車で2時間半の宜蘭蘇澳という所には、世界的に見ても珍しい「炭酸冷泉」があり、炭酸と名が付くんだから口に含んでブクブクさせるとピリッとした炭酸が弾ける様な刺激がして、「炭酸だわ」と納得し、砂糖を入れたらラムネになるのでは・・?と想像させられる。炭酸冷泉の水温は21℃前後で、地下1キロほどの所から涌き出てくる時は40〜50℃ぐらいの炭酸温泉が、地表に湧き上がってくる過程で地下水と混ざり炭酸冷泉となる。色は無色透明でph値は6〜6.8、浴びても飲んでも最適な炭酸温泉で腎臓結石や痛風・胃酸過多などに良く効くという。

でもこの冷泉はその昔、毒の水と地元で言われ、台湾を日本が統治した時代に宜蘭蘇澳に滞在していた竹中氏が冷泉の成分を調べ、毒ではない事を証明しラムネ工場まで作った事で、炭酸冷泉の利用が始まったのです。竹中氏の証明によって宜蘭蘇澳の炭酸冷泉が害のない水と分った時から、ここの住人達の生活に欠かせない冷泉になっていると思うと、改めて温泉と日本・台湾の関係も奥深いなぁと考えてしまいます。

暑い時期は蘇澳駅から歩いて3分「冷泉公園」がお勧めで、市民プールみたいな囲われた中ではなく、山を背景にジィージィーとセミの声が聞こえ自然の中の温泉プールという感じ。膝丈の深さも家族みんなで楽しめるので、「夏休み+日曜日」になると半端じゃないぐらいに混雑する。でも市民プールよりも効能はバッチリあるので一石二鳥になるという事かしら?

画像上:冷泉公園
画像下:冷泉公園の奥


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