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メキシコシティーからプエブラ州の第二の町テワカンへ車で約4時間。プエブラ州の州都プエブラを過ぎ、南東へオアハカ州方面への高速をひた走り、その街道は、乾季というのもあるが、茶色の大地にめったやたらとサボテンが目につく。
テワカンの町を過ぎ、高速でない道路をまた走って行くこと1、2時間、そこはニョキニョキの柱サボテンの山が、果てしなく続く。それは、まさに、メキシコのイメージそのもののあの柱サボテンの荒野である。皆がイメージするあの大きな高い柱サボテンが、ぞくぞく生えている場所は、メキシコでもプエブラ州からオアハカ州にかけての地区とゲレロ州に一部ある。
サボテン植物園の人の話から、にょきにょき生えて同じようにみえる柱サボテンでも色々種類があり、またそれも場所によって生えている種類が違う事が少し分かった。もちろん、サボテンは柱サボテンだけでなく、また、サボテンが生えているのは前述の場所だけでなく、メキシコの北部地区、バッハ・カルフォニア半島の半砂漠のような気候の地に多く自生している。
テワカン市の周辺のこのサボテンの荒野の大地は、一億年以上の大昔は、海であったという事で、海の貝などの化石がぞくぞくわんさと出ている化石の村もある。
周辺の大地はサボテンの荒野であるが、テワカンの町は有名なテワカン水のペニャフィエル社のミネラルウオーターの町である。つまり、ここには、こんこんと湧き出る泉、鉱水のオアシスがあるのだ。
テワカン市のはずれにプールの施設のある保養地があるというので行ってみた。温泉プールかと思ったら水は温水ではなく冷たいが、こんこんと豊かに湧き出るミネラルウオータープールであった。
早朝から、結構冷たいプールで、年配のグループの人が健康のためにプール体操をしていた。確かに、こんこんと湧き出る水が豊かに使われているプールであるようだった。
入り口の庭には、「ミネラルウオーターをご自由にお持ちください」という、泉の水を汲める所があった。土地の人がポリタンクを持って水汲みに来ていた。ミネラルウオーターは、美味しく体にいいという事だろう。私達も持っていたボトルの水を捨て、ミネラルウオーターを汲んだ。ダンナは「これはうまい!」、娘は「違いが分からない」と。
その水汲み場のそばに大きな、大きな木が生えていた。それはたぶん樹齢何百年以上であろう、アウェウェテ、又の名トゥーレの木である(沼杉の一種で、大変長生きの木として知られている)。アウェウェテとい名は、先住民語で「水の古木」という意味である。
メキシコでもっとも有名なトゥーレの木が、オアハカのミトラ遺跡にいく途中の村にある。これは、樹齢2,000年と言われている。このアウェウェテの木は水の豊か地に生える木である。言い換えれば、水の豊かの所にしか育たないといえるだろう。
テワカンの周辺はサボテンの荒野であるが、その荒野の中のオアシス、泉のある場所に、このアウェウェテの木は、このサンロレンソのオアシスの水を豊かに吸収して青々と生きているかのようだった。
ところで、メキシコシティーの周辺には、今は、アウェウェテの木がほとんど見かけられない。唯一湖の名残のソチミルコに見られるだけだ。
だが、遠い昔、ティオティワカンの都が栄えた頃は、この地にはきっと、アウェウェテの豊かな森林があったのではないだろうか!? 20万人の都だったと言われるティオティワカンの都建設には多くの木を必要としたはず。今、ピルーという外来種の乾燥に強い木のみが生える禿山のスラムの家々が並ぶ大地を眺めながら、ティオティワカン遺跡へ行く時、過去の栄華の場所は、水の豊かな場所であったに違いないという思いにかられる。
サボテンの荒野の中の町テワカンのオアシスは、何処から生まれているのだろうか? メキシコ一高いピコ・デ・オリサバ山の水だろうか? そして、広大な乾燥したサボテンの大地にもオアシスが生まれるというのは、一年のうちにわずかに降る雨が大地に染込み、それが泉として湧き出るのだろうか?
画像上右:柱サボテンの大地
画像上左:化石の貝がごろごろ広がる化石村の様子
画像中右:ミネラルウオーターの成分表が貼ってあった
画像中左:ミネラルウオーターの水汲み場
画像下右上:“ここで水が生まれ、この町で唯一の自然のミネラルウオーターのビン詰めが行われている。その効能は世界的に知られている”と書かれている。
画像下左上:ミネラルウオーター
画像下右下:アウェウェテの木
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