■チャパスの旅 その3 インディヘナ文化への探求 2007.3.6 update

チャパスへの旅の魅力はもう一つ、先住民文化を知り、その時間と労力をかけて作られた民芸品を求めての旅かもしれない。

前にも書いたが、チャパス州は、オアハカ州と同じく、もっとも先住民が多く、また、今なお、先住民語も使われ、今は、西洋文化も、多く彼らの生活の中に入り混在しているが、それでも、彼ら独特の文化を維持し、その部族の民族衣装が生活の日常着として着られ、宗教も、カトリックを受け入れて、カトリックではあるが、独特の祭り方をして、昔からの彼らの宗教も融合したそんな敬虔なカトリック信者である。

画像説明文
01:チャムラ村の教会と広場。この教会の中は独特の雰囲気で、彼等の土着の昔からの信仰が今なお生きづいている。教会の中での写真撮影は絶対禁止。
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チャパスの山岳地帯の村々の人々は、ほとんどが先住民の人々である。彼らは、メキシコがスペインに征服され、植民地となった時以来、今なお、メキシコで、もっとも虐げられ、貧しい生活を強いられてきた人々の子孫である。彼らの生活の糧は、貧しい農業と民芸品の製作などである。1994年1月に始まったサパティスタ農民蜂起は、貧しさが故の、また、一部の特権階級者の権力への抵抗であった。

チャパス州の山岳地区の中心都市サンクリストバル・デラス・カサスを基点として、近くの村を訪ねる旅もいい。村人の衣服は、昔からの彼らの民族の衣装で、村ごとにそれぞれその衣装が違う。その衣装で、何々村の人かがわかる。彼らの民族の誇りが、その衣装にこめられているのかもしれない。だが、最近はだんだん、特に男性は、普通の衣服を着ている人も多くなったようだ。

その衣装は、柱に紐をつけその先を腰にまわして織る手織りの織物である。また、そこに刺繍を施した、その製作に何ヶ月もかけてつくるようなそんな民族衣装である。それらの織物、刺繍の物も、民芸品として、彼らの重要な生活の収入である。その織物も伝統的模様は、過去のマヤ文明にさかのぼってゆくものである。

画像説明文
画像左:チャムラ村の広場の市場で鶏を売る人。
画像中:シナカンタン村の子供達が学校へ向かう女の子達は、民族衣装が普段着。
画像右:シアカンタン村の織物を織る少女。彼女は16歳。織物を織る方法は、昔のマヤの人々と同じ方法で今なおやっている。
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時間と労力をかけたであろうそんな民芸品が、驚くほど安く買える。ひとつ、チャパスのお土産に、気に入ったものが手に入るかもしれない。サンクリストバル・デラス・カサスの町は、チャパス観光の基点となる町で、あまり高くないホテルや、手ごろなレストランや喫茶店や、インターネットカフェーのお店や、ちょっと、素敵なアレンジされた民族衣装も手に入れられるようなしゃれたお店も多い。

また、お土産のひとつに、ちょっとアクセサリーが好きな人は、チャパスの琥珀をどうぞ。村の教会を訪ねるのもいい。彼らの宗教生活の一部を垣間見るかもしれない。サンクリストバルにもいくつもの、植民地時代の教会がある。

大都会メキシコに住む私は、チャパスの田舎を旅して、重い私の荷物を持って、バスの来る街道まで、送ってくれた若者に、都会人が忘れてしまったもの、近代文化の中で、便利さだけを求めている私たちの忘れているものを、思う。

-文中の画像-
画像左:シナカンタン村の民芸品のお店。
画像中:シナカンタン村の人々。
画像右:琥珀博物館の展示品、大きな、大きな琥珀。
画像左下:サンクリストバル・デル・カサスのカテドラル教会と広場。

【短信】メキシコは、今年は寒波が何度もきたりで、いつもより寒い冬でしたが、このごろはもう、ジャカランダの花も咲き始め、春を感じさせられる日々です。(2/20)


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