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チャパスの旅の魅力について、先回に続いて。その2は、やはり、数多くあるマヤ遺跡について。マヤ文明の古典期(250〜900年)もっとも、素晴らしい高度の文明が、この密林の水の豊な地区グアテマラ、ホンジョラス。そしてメキシコのチャパス、カンペチェなどに繁栄した。チャパス州にあるマヤ遺跡の中で、最も知られ、最も観光客の多い、そして、発掘も進み、世界遺産でもあるのが、パレンケ遺跡。
パレンケは何が特に有名かと言うと、パカル王の墓の発見である。それは、1952年の事。碑銘の神殿というピラミッドの神殿の床の下に、下に向かう69段の階段を発見。神殿の地上の高さの下にあたるところに大きな一枚岩に穴をあけ遺体が収められ、そして、その上には、一枚岩に意味ある彫刻が施された蓋がかぶされていた。それはまさに、メソアメリカ文明(メキシコから、中央アメリカに栄えた古代文明)の権力者のシンボルであるヒスイの面、ヒスイの首飾り、腕輪足輪などで飾られた遺体であった。
残念だが、遺跡で本物のお墓は、今見学することができない。パレンケ遺跡に行く前か後、メキシコシティーに寄るチャンスがあったら、国立人類学博物館を是非訪れてほしい。そこに、原寸大に作られた石棺をみる事ができる。また、そのパカル王のヒスイの面などの装飾品もそこでみられる。
パレンケは、その密林の中にその一角だけが、別世界の栄華を誇った過去の世界に戻ったように、現れる。マヤの遺跡の中でもその美しさは、人々を魅了するだろう。主な建造物の宮殿、碑銘の神殿 太陽の神殿、十字の神殿 葉の十字の神殿などの他、近年発掘が進み、赤い女王のお墓の発見他、今公開されていない密林に埋もれていた多くの建造物の発掘により、また、近年のマヤ象形文字の解読により、パレンケ王家の歴史もわかりつつある。
マヤ古典期の遺跡の多くが、川の水の豊かな地区に都が作られたが、パレンケの都の中にもオトムル川が流れる。その川は、洪水対策と供給のために、土木工事をした様子がわかる。そして、最近は、その川をたどって行くところに自然の遊歩道が作られ、密林の自然と美しい川の流れや小さな滝などを楽しめる。遊歩道の途中にもいくつの小さな建造物の跡をみる事ができ、当時の都は、中心部だけでなく、大きな都であったことが知られる。この遊歩道を下って行った先にパレンケの博物館がある。
パレンケ遺跡から、前回ちょっと紹介したミソルハーやアグア・アスールの滝を楽しんだ後、山を登っていくように海抜があがってくるが、オコシンゴの町に向かう。オコシンゴは、十年ほどまえは、サパティスタ軍とメキシコ軍の戦いの場にもなったところであるが、今は郊外にメキシコ軍の基地ある。オコシンゴの町から13kmほど、乗合ワゴンで行くと、トニナ遺跡に着く。
トニナ遺跡は、その当時の繁栄に反して、パレンケ遺跡と対照的にほとんど、観光客がいない遺跡である。だが、作られた高台の上のその大きなアクロポリスという建造物は、また、ピラミッドでもあり、その高さ80mは、メキシコ中央高原のティオティオワカンの太陽のピラミッドより高い。その当時、パレンケと戦い、パレンケの王を捕虜とした権力の象徴のように見える。
7層のピラミッドの260の宗教暦と同じ数の階段を上がっていくと、発掘されたいくつかの漆喰の彫刻も見られ、また、8つの宮殿と13の神殿がある。そして、そのピラミッドの上に立った時、当時この都が、他のマヤの都と戦い勝利を収めた絶大な軍事国家であった事を思う。
今回の私のチャパスの旅で、行かなかったが、パレンケ村から一日で、多くの石碑で有名なヤシチランや壁画で知られたバナンパックの遺跡へもツアーが出ているし、サンクリストバル カサスからのエコーツアーもこれらの遺跡が含まれている。ヤシチランやボナンパック遺跡に行くには、車か、さもなければ、現地のツアーに乗って行くのがいいだろう。現地でその場で乗合バスを拾うのは結構、難しいと思う。
マヤ遺跡に興味を持ったら、パレンケ遺跡以外は、日本のパックツアーではまだほとんどないかもしれないけれど、チャパスのマヤ遺跡へも、是非、足を運んではみては?
-文中の画像-
画像上右:パカル王の御墓の様子の再現。朱砂の赤い色に塗られ、ヒスイの面、ひすいの首飾り、ヒスイの腕輪、指輪をした遺体の様子。ヒスイは御墓からでてきた本物(国立人類学博物館/メキシコシティー)
画像上左:同寸大に作った石棺のレプリカ。蓋だけで8tという。下の棺も一枚岩を子宮の形にくりぬき、その中に遺体が収められていたというもの(国立人類学博物館/メキシコシティー)
画像中右:パレンケ遺跡。碑銘の神殿ピラミッドと宮殿。密林ジャングルの緑の中の美しい遺跡
画像中左:パレンケ遺跡。碑銘の神殿ピラミッド。このピラミッドの下から、パカル王の御墓が発見された
画像下右:パレンケ遺跡。都を流れるオトムル川。きちんと土木工事をした様子わかる。一部この川は地下の水道となっている。また、下流は散歩道となっている。その間にもいくつもの建造物が発見されている
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□トニナ遺跡

画像左:アクロポリスピラミッド。もっとも大きな建造物 神殿と宮殿がある。全体が入る写真はなかなか難しく撮れない
画像右:発掘された王様の石碑。大きなペナチョ(王冠)を被っている
【短信】メキシコも今年の冬は結構寒い日があります。先週末は、メキシコシティーやメキシコ州の周りの山に雪が積もり、何年に一回もない事なので、人々は、雪遊ぶに出かけ、子供達が生まれて初めて雪を見たと喜ぶ様子がニュースで伝えられていました。でも、すぐに「危険」だという理由で、車での交通は遮断されたようです。メキシコの車は、スノータイヤなんてはいてないから、当然でしょう。(1/30) |