|
観光はメキシコの大切な産業の一つである。その観光地というとまずカンクンが、世界の大リゾートとして、世界からの観光客を集めているところで有名。日本からのパックツアーもカンクンを入れたツアーがほとんどだろう。有名どころのパレンケ遺跡を入れたツアー以外はまだまだ、チャパスへの旅行はないようだが、是非、チャパスへの旅をおすすめしたい。
実は、チャパスは、十数年ほど前は、サパタ国家解放軍というインディヘナ(先住民)の農民蜂起があり、一時は、大使館の危険地区案内にもでたという地区であるが、今は、まったく大丈夫である。チャパスの旅の魅力は、沢山あるマヤの遺跡とその密林ジャングルの自然と先住民文化である。実は、私は個人旅行で、この12月チャパスを旅した。そして、すっかり、また、次の旅もチャパスと決め、チャパスびいきになりそうです。
チャパス州は、オアハカ州と並んでメキシコでも、もっとも先住民の多くいる地区であり、また、それは、同時にもっとも貧しい地区でもある。そして、2005年のハリケーンで、カンクンと同様に大災害を受けてしまった。カンクンは政府の、また世界銀行の援助で、半年で復興した。だが、貧しいチャパスの人々は、ほっておかれた。今、その貧しい先住民の村のコミュニティの人々は、エコツーリズモに期待しているのかもしれない。
メキシコというと、ほとんどの人が砂漠のサボテンをイメージするらしい。そう、メキシコの多くの地区は大変乾燥した大地である。だが、そのメキシコで、メキシコ全体の雨量の42%というのがこのチャパス州で、チャパスの密林の山々は多くの川や滝などをもつ、もっとも水と自然の美しいところである。
世界のリゾートカンクンは、外国資本が、どんどん入り、夢のような豪華ホテルが、カリベの青い海のビーチに並ぶ観光地である。カンクンは確かに、すばらしいリゾートであるが、また、メキシコの地でありながらメキシコではないとも言えるメキシコ最大の観光地である。今回の私のチャパスの旅は、チャパスのほんの一部であったが、その中で、特に考えさせられたのが、村の共同体の観光経済への期待かもしれない。自然と共存するエコツーリズモへの期待。
ミソルハと言う滝のある場所で、私は旅の中で一泊した。その1軒2部屋のバンガローホテルを、4km離れた村の共同体が経営している。小さな村である。その住民の家庭60%が、このミソルハ観光に、経済的に依存している。
滝の観光料金は、一人10ペソ(100円)。私と娘が泊まったバンガローの部屋はダブルベットひとつで一泊290ペソ(2,900円)。ベット二つの部屋はもっと高いので、ベットひとつで我慢したのだが。
木造のバンガロー小屋は、いかにもその共同体の手作りのバンガローで、雨季には、木の壁、木の床の隙間から、きっと蚊の攻撃も、大変だろうなあ?と思わされた。乾季が、チャパスエコツーリズモに最適な季節だと思うが、そのこの時期でも、バンガローホテルの泊まり客は、少ない。私達は、朝、誰もいない滝を十分堪能した。
今回の旅では行かなかったが、チャパス州の南部は、数年前までは、セスナでしかアクセスできなかったマヤのヤシチラン、ボナンパックやその他のマヤ遺跡があるし、エコツーリズモとして、今、キャンプもできたり、バンガローも作られ、そこの住民インディヘナのラカンドン族の人々などの作ってくれる食事もできると。密林をガイドと散策し、南国の動物、鳥、植物を観察し、カヤックでの川くだりなど、そのマヤ密林のエコツーリズモは、他の観光と一味違った経験をさせてくれるに違いない。
そして、それが、密林の木を切り、牧場などにしてしまう事によって、破壊される密林の自然が、動物が、生き残り、貧しい現地の村人に生きる糧の恩恵を与えるとしたら、私は、より多くの人にチャパスのエコロジー観光を勧めたい。
-文中の画像-
画像右上:アグア・アスールの滝。青い水、その名前のように乾季には、水の色が真っ青になるという。私達も乾季の12月だったが、その前一週間ほど雨が降ったそうで残念ながら、真っ青の水ではなっかった。滝から離れた、水が静かな所では泳ぐ人もいた。
画像左上:ミソルハの滝。その高さは40m、その水は水深25mの滝壷に落ちる。この滝の水のカーテンの後ろにもしぶきにぬれるのを我慢すれば行ける。また、私が行った日の前、雨が降ったそうで、入る事ができなかったが、乾季1月から4月くらいまでは、この滝の壁の中が洞窟になっていて、その洞窟の中には、洞窟を流れる滝が、外の滝より規模は小さいがあるという。
画像右下:ミソルハにあるバンガロー。
画像左下:スミデロという渓谷の川をモーターボートで観光。そこは場所によって、800mほどの断崖絶壁の渓谷である。16世紀のスペインの征服当時、スペイン軍に追い詰められ、征服を拒んだ村人が、この渓谷に身を投げて集団自殺したと。その血に染まったという、土地の人に信じ伝えられている悲しい伝説のお話もある。
------------------------------------------------
  
画像:スミデロの川には、多くの動物が見られる。水鳥がいる。イグアナもいる。そして、鰐もいる。
【短信】メキシコも今は、もう、仕事は、誰もしないで、クリスマス一色。そして、クリスマスの買い物へと、町はごった返しているようです。それで、今、町はクリスマスラッシュです。(12/23) |