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メキシコは、「芸術の国」と言えるかもしれない。しかも、一部の特別な人々のものでなく、それは、大衆に、一般の人々に惜しげもなく、間近に近づいてくる芸術。メキシコの街を、ちょっと目をこらして歩いてみたら、芸術が溢れているのだ。
メキシコは壁画の国として知られているように、大きな建物全体に壁画が描かれていたり、建物の壁が、壁画で覆われていたり、それは、お金を出して見る芸術ではなく、人々に、いつでも、どうぞ!観賞してください!と、街に溢れている芸術なのだ。
メキシコシティーのレフォルマ(改革)メインストリートは常に芸術家達(無名、有名を含めた)の作品の展示場なのだ。今は、ナシミエント(クリスマスの飾りでキリスト誕生の様子を現わした飾りつけ)鐘がテーマの作品、それと、牛の行列。写真家のフォートギャラリー。大きな彫刻の作品が並べられたり、それは、確かに、建物の美術館に入りきれない作品群であることも確かだ。
だが、ストリートギャラリーの危険もある。過去にも大きなこの彫刻が盗まれたり、今回の牛も被害にあって、盗まれそうになったものや、悪戯されたものもあったようだ。だが、その危険があっても、それでも、大衆の身近に芸術を並べて見せる鷹揚さや芸術への思考は、メキシコ芸術を育てるのではないか?と思う。
メキシコシティーの野外ギャラリーで知られるものに、もうひとつ、日曜日の画家広場や、サン・アンヘルの土曜バザール、公園に画家達(必ずしも、有名人ではない、かえってまだ、無名が多いのではないか?)が、自分の作品を並べ売っている。彼らに自分の作品を売るチャンスを与え、人々はいろんな作品を見て歩けて、有名無名の名によるのでなく、自分の気に入った作品を買うという。
日本だと、京都などのお寺の建物仏像などのを見るのは、拝観料というのが取られたりで、タダで歴史的仏教芸術を見る事はできない訳だが、メキシコの植民地時代の芸術に値するのは、正に、カトリック教会芸術であるのだ。
宗教的な考え方というのもあるけれど、教会へ入るにはお金は取られない。教会というのは、全ての人に開放されたお祈りをする場所であるのだから、お祈りに行くのに、いちいち金を取る訳にもいかないのだが。教会の中の宗教画、彫刻、黄金の祭壇など、正に植民地時代芸術であるのだ。
そして、もう一言、メキシコ人は、日曜日、祭日には博物館、美術館、遺跡は入場料が無料になるのだ。学生及び教師は一年中、無料だ。メキシコ革命の後に起こったメキシコ壁画運動の精神は、今もメキシコの芸術思考に生きている、大衆の為の芸術!
-文中の画像-
画像右上:メキシコ国立自治大学の総合図書館、10階の建物が壁画に覆われている。オゴールマンの作品。大学構内には至るところに彫刻が置かれている。クリスマスツリーは、大きな木に飾り付けられたもの。
画像左上:レフォルマメ・インストリート・ギャラリー。今の時期はキリスト生誕の飾りが。
画像右下:メインストリートに置かれた牛の行列、60頭以上ある内の一つ。横には「私を買ってください」とある。
画像左下:こちらの牛には羽がある。
  
画像左:サン・アンヘルの土曜バザールの画家広場。
画像中:メインストリートにある「子馬ちゃん」という名の大きな大きな馬の彫刻。建物と同じ位大きさで、メキシコ現代彫刻家・セバスチャンの作品。
画像右:ディエゴ・リベラのオリンピックをテーマにしたメキシコ大学オリンピックスタジアムの立体壁画。
【短信】日本は三が日はお休みですよね。メキシコでは正月は1日だけ、2日から、皆仕事です。今年は元旦が、日曜日になってしまうという不幸に巡り合わせ、せっかくの祭日も、台無し、メキシコにはハッピーマンディはないんですよ。(1/4)
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