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日本へ里帰りした。今回の里帰りは、ウキウキ、ルンルン気分とはいかない里帰りであったが。
日本、我が故郷は整然と美しい。
まず、ゴミが目に付かない。メキシコの道はゴミがいっぱい。特に午後になると(朝は掃除する仕事をする人がいるから、毎朝掃除されるのだ)。
*日本も、本当はポイ投げのゴミは、あるところにはあるらしい。
親戚の家に行った時、「今日はゴミ拾いの日だ!」と話していた。ご近所で、道路脇を、月一回交代でゴミ拾いをするのだそうだ。前に比べれば空き缶のゴミは少なくなったが、相変らず、タバコの吸い殻が多いと。*
日本の町には、落書きがない。
メキシコの庶民の住む地区などは、至る所の壁、塀、入り口のドア、また、地下鉄の窓ガラスなど、実に落書きだらけ。あの落書きは、本当に、みっともない。
水が、緑が、豊かな日本。山野が美しい。
山には、まっすぐ伸びた杉などが植林され、木の文化の日本を思う。まだ、紅葉には早かったが、野は稲刈りの季節で、まさに黄金の稲穂が、目にしみた。赤く色づき始めたリンゴ、黄色が日に日に濃くなって行く柿の実。口を開けて地面に落ちる栗のイガ。それは、まさに、私の最も好きな田園の日本の秋であった。
だが、年老いた従姉が言った。
「もう、今は、田んぼも昔の半分しか作らしてもらえないし、それに、もう、こんな体になってしまったから、自分達ではできないから、人に頼んで作ってもらっているんだよ」と。すごい働き者だった従姉、脳梗塞で倒れ、それでもやっと回復した体で、食べる野菜くらいは自分で作っているんだよと。両手に杖を握り、ゆっくり、ゆっくり歩いて行く。
日本には、メキシコに溢れる貧しさが目につかない。
メキシコシティーのゴタゴタとゴミゴミと溢れるような貧しい人が目につかない。我が故郷は、田園の田舎である事もあり、緑と空気の美味しさに、ちょっぴりおセンチな気持で深呼吸した。
朝、その田舎道を通ると、手押し車を押しながら、又、犬を連れながら散歩する老人に出会う。昼間、スーパーに行くと、まだらなお客さんのほとんどは、年配の人。平日、電車に乗ると、元気に山歩きに行く高齢のご夫婦や、結構お年寄りの女性グループなどが、今を楽しんでいらっしゃる。
だが、病院はまさに、お年寄りの場所。
我が母は、86歳、隣のベットの付き添いの人に言われた。「86才ですか、お若いですねえ」と。彼女の付き添っているお姑さんは、94才との事。4人部屋のお仲間さんは、実に86才、92才、94才と。どこでも、年配の人、お年寄り、高齢の方々を実に多く見かけた。私の動きまわった所が特にそうだったのだろうか? 本当に、日本は長寿国なのだと思った。
町でもちょっと驚き、びっくり。
若い男子高校生などの服装、あれが流行?はやり? 実に、ダラダラに制服を着るのがナウ?胴長日本人、ますます胴長に見せるワザ?!女子高校生は、ミニスカートが流行?日本人の足は比較の問題なのだが、多くは太いのだ。電車の中での化粧、これはメキシコ人の特権、特技と思っていたら、今やそうではない事を知った。多くの若者の手には、携帯電話が握られ、ピコピコ、ピコピコ。
美しい日本、我が故郷。長寿国日本。だが、老いる事の辛さも一方で感じた日本への里帰りでした。我が故郷日本も、また、変わっていくのでしょう。
-文中の画像-
いずれも田園の秋の景色。下の画像は、柿とリンゴの木です。
【短信】今年はなんとハリケーンの多い、しかも、大型ハリケーンで、メキシコも大きな被害を出し、多くの人が、被害に会い辛い思いを、今、している事を考えると、居たたまれない気持になり、将来の不安と政治の不甲斐なさを思います。(10/25)
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