■三賢者の日 2004.2.2 update

メキシコのクリスマスは1月6日をもって終わる。1月6日は、三賢者の日である。これは、東方の三人の賢者(王)Melcher、Caspar、Baltazarが、神の子イエスが生まれたというのを知って、それどれ、象、馬、ラクダに乗ってイエスにプレゼントを持ってベッレヘムにやってきた、という故事により、この日は、一年で一度だけは、どんなに貧しい家庭の子供でも、必ず、三賢者が、プレゼントを持ってきてくれる。

子供達にとっては、一年で一番楽しみで嬉しい日である。サンタクロースは、豊かな家の子供のところには、やって来るが、貧しい家の子供のところには、余裕がなくってやって来ないだろうが、この三賢者の日には、必ず、三賢者は、プレゼントを持ってやって来るのだ。

三賢者は、6日の朝、子供達が起きる前までにやって来ないといけない。そこで、5日の夜は、メキシコの何処もかしこも、夜中まで、露店、商店、デパート、街の信号の前の物売りまで、玩具などを売っているので、メキシコ中の三賢者達は、プレゼントを求めて、歩きまわっている。

実に、どんなに貧しい三賢者でも、この日はどんなに無理をしてでも、借金をしてでも、その生活レベル以上の玩具を買って、子供にプレゼントするのである。そして、6日の日は、子供達は、三賢者が持ってきてくれたプレゼントで幸せいっぱいになる。

そして、6日の夜は、家族全員が集まって、ロスカ(ドーナツ形の大きな菓子パンで、上にフルーツの砂糖菓子の小切れが乗ってる)というパンを、皆でそれぞれ自分の好きところを切って、チョコレートミルク、コーヒー、アトレ(フルーツ味、チョコレート味などで、ミルクをコンスターチで、どっろとさせた暖かい飲み物)などを飲みながら、食べる。

このロスカの中には、必ず、いくつかの裸のセルロイドの小さなキリスト人形が入っている。そして、自分の切り分けたパンの中に、それが入っていて、キリスト人形が当った人は、2月2日の聖カンデラリアの日、タマレス(トウモロコシの粉で作ったメキシコ風ちまき)などを作って、みんなを招待しなければいけない。またパンの中から出てきたキリスト人形にも、この日、服を着せないといけない。

聖カンデラリアの日は、各家でイエスの赤ちゃん人形に素敵な洋服を着せて教会のミサに行く。この日、赤ちゃんのイエスが、始めて起き上がったというのだ。まだ、歩けないのかな?赤ちゃんイエスは、椅子に座っていたり、横になっていたりするけど、あまり、立って歩く格好してないから(お釈迦様より、歩くの遅いのか?)。

ロスカのパンは、20センチ位のものから、大きなのは、1メートル位のものまで、それぞれ、自分家族の人数に合わせて、パン屋などで買ってゆく。6日の日、街行く人は、大きなロスカのパンの箱を抱えて、家へ帰る。そして、この1月6日の三賢者の日が過ぎると、一ヶ月以上、街中、家中を飾っていたクリスマスの飾りつけが、取り外され、かたづけられる。

画像右上:ソカロ広場に飾られた三賢者
画像左上:夜の街のいたる所で露店が立ち、玩具が売られる。
画像右中:街の露店は、朝までやっています。
画像左下:大きなロスカのパン
画像右下:ロスカの中から、出てきたセルロイドの裸のキリスト人形

【短信】日本の今年の冬は、どうですか?寒いですか?メキシコは今年の冬、あちこち、とっても寒いです。メキシコシティーも1月11日の日は盆地の回りの山や、メキシコシティー内でも、高い地区では、雪が、降りました。メキシコシティーでは、本当に何年に一度という、事です。雪が珍しい、メキシコ市民は、慌てて、山に雪を見に出かけていきました。雪だるまをつくったり、雪合戦したり、子供達は楽しそうでした。(1/14)


<<もどる