■テレトン <メキシコ人の情け深さ> 2004.1.5 update

メキシコの庶民は、実に、心優しい、情けある人々であると思う。それを感じるのは、メキシコシティーの雑踏のなかである。そこには貧しさが溢れている。街には、多くの物乞う人々がいる。そして、情け深い、だが、決して自分も豊かではない人々が小銭(1ペソ、2ペソ、それは10円、20円であるが)をあげる。

なかには、目の見えないふり物貰いや、病人ふり物貰いや、エイズのため、アルコール中毒者のため、ストリートチルドレンのために寄付をと、あやしげ、ふりふり物貰いも多くいるし、「俺は牢獄出たばかりだが、仕事ないし、スリ強盗もう、やりたくないから....」物貰いにいたるまで、いやはや、救急車の職員さえ、救急用品不足で困るからと、道行く人々に訴えたりしている。

実に、メキシコの貧しい人々を支えているのは、それよりちょっとだけ貧しくない人々の善意であるのか?と考えてしまう。メキシコの庶民は、実に情け深く、心やさしい人々が多いと思う。

1985年のメキシコ大地震の時、多くの支援物資をすぐ寄付したのも、この多くの情け深いメキシコの庶民の人々であった、また、すばらしいボランティア活動で被災者を助けたのは、政府の役人ではなく、実にメキシコの一般庶民の人々であった。日本の政府は、大金をメキシコ政府に贈ったが、それはメキシコ政府高官のポケットマネーになったという、もっぱらの噂である。

そして、このメキシコの庶民の情け深さを、善意を、活用し、利用して、毎年12月に行われるのが、テレビ局テレビサ、40チャンネルテレビCNI、銀行バナメックス、電話会社テレメックスなどの主催、後援の寄付集め、テレトンである。2003年は、12月5日から13日の一週間であったが、その寄付集め総額は、実に247,759,351ペソ(邦貨で20数億円)であると。

12日の夜から、27時間ぶっ続けで、色んな場所でもイベントを開き、それをジャンジャン、テレビで放送し、寄付を訴える。その恩恵を受けた子供達にもインタビューして、あなたの寄付がこの子達を救ったのですよと。最終日には、大アステカサッカー球場で、メキシコの有名歌手のチャリティーコンサートを開き、そして、メキシコ全国の情け深い人々に、テレビでジャンジャン寄付を訴える。

実に多くの善意が、テレビ、マスコミ効果によって集まる。この寄付は、体の不自由な子供達のための施設を作り、彼等を支援するために使われるという。これによって、救われる子供達がいる事を嬉しく思う。

だが、この施設オープン式に、何故、大統領が、のこのこ出てくるのかしら?これは政府がした事ではないのに...って思うのは私だけ?

画像右上:様子をテレビで放送して、寄付の訴え。
画像左上:テレビで恩恵を受けた子供にインタビュー
画像右下:地下鉄の駅に掲出されたテレトンの広告
画像左下:イベントの様子をテレビで放送し、寄付を訴える。


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