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メキシコ市は、メキシコの首都、2130mの高地の盆地に、周辺地区も入れると、2000万からの人々が住むと言われる大都市。メキシコの政治、経済の中心地である。そして、メキシコの地方からも、人々がメキシコ市参りにやってくる。いえいえ、「グァダルーペの聖地 *」への巡礼だけではないのです。デモに来るのです。
メキシコも経済的にも、政治的にも、色々問題を抱えていると言える。地方の人々も、その不満を抱えてメキシコ市まで、デモにやってくる。去年は、新メキシコ空港予定地の農民の農地買収反対デモで、マチェテ(鎌とナタの役を果たす農具)を持ち、振回して、メキシコ市でデモ行進を何度もやっていた。その効果かどうか不明であるが、Fox大統領の突如の(新空港予定地)取り止め決定となった。
また、地方の安月給に苦しめられている公立学校教師団のメキシコ市参りもあった。何日も街の中心地の歴史的世界遺産地区の一角で野宿してのデモ。国立美術館の前の広場も、デモの野宿する人々に占拠されて、ながい間閉められた。また、十字架に仲間を張り付けにして、デモンステレーションをしたり、役所の塀に素っ裸で取り付いてデモンステレーションしたりと、まあやる方も苦難である。
今年は、北米自由貿易(NAFTA)の結果、アメリカの大農業に太刀打ちできない貧しいメキシコ農民40万人もが、メキシコ政府に訴えに地方からメキシコ市に大挙してやってきてデモをしたり、今、また、アメリカのイラク攻撃戦争に反対する人々も、日々、反対デモを行っている。
デモはメインストリート、レフォルマ大通りを独立記念塔から中央広場のソカロへ、また、中央広場のソカロからメインストリートを通って、ロス ピーノス(大統領官邸)へ、また、革命記念塔から、ソカロへだったりと、行進することが多いが、メキシコ市は毎日、何もなくても、車が多く、車の渋滞に悩まされている街であるのに、デモがあったりすると、たいへんである。メインストリートが何時間も交通遮断されるから、車は他の道を探して行く訳であるが、その結果は、何処もかしこも車のラッシュ、ラッシュである。
メキシコ人の車を持てる階層は、車を持っている事が誇りと思っている人々であるから、デモがあって道が渋滞するであろうと分かっていても車で出かけるという意地を持った人達である。デモがあるから、地下鉄で行こうなどと、サラサラ考えないのである。
また、デモをする方も、メキシコ市のメインストリートを行進したり、ソカロで集会して気勢をあげ、政府に訴えるだけでなく、市民が困るだろう事を目的にメキシコ市への高速道路に居座り、交通を遮断してしまう実力行使を行ったりもする。市民は迷惑ではあるが、たびたびのデモに「アー、また、デモだ!」と半分諦め顔であったり、デモして実力行使で政府と交渉しようとしなければならない人々に同情的であったりする。
*(註) グァダルーペ寺院:全アメリカのカトリック信者の守護聖人といわれる聖母グァダルーペを祀る本山。この聖母は褐色のマリアである。
画像上:デモをする人々
画像中:革命記念塔に集まる人々
画像下:独立記念塔前にぞくぞくと集まってくる人々
【短信】メキシコは、この頃急に、昼間は暑くなり、春のジャカランダの花も、ちらほら咲きはじめました。ジャカランダは、街路樹などに利用される高さ15-18mにもなる落葉高木で、明るい青紫色の花がきれいです(2/17)。
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