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メキシコでは、12月になると(11月から?)クリスマス一色になる。熱心なカトリックの信者の多い国だから、当然といえば、当然なのであるが。街は11月1日、2日の死者の日、そうして20日の革命記念日が終わると、途端にクリスマス一色になるわけである。街路にはイルミネーションはもちろんの事、広場には大きなクリスマスツリー、デパート、商店、市場には、クリスマス商品がずらり。各家庭でも、もちろんクリスマスツリー、ナシミエント(キリストが生まれた所を再現した物)家の中はもちろん、屋根、入口、庭にも沢山飾り付けがされる。そして、クリスマスの行事はクリスマス前からもう、始まるのである。
ポサーダという前夜祭があるのだ。ポサーダとは宿という意味であるが、マリア様がキリストを宿した時、王様の追手(神の子が生まれる事を恐れた王様は、小さい子供を皆殺しにするように命令を下した)から、逃れようと放浪し、宿を乞った事からその様子を再現(?)するわけである。このポサーダは、クリスマス前の九夜の間、続くのだ(マリア様が、妊娠していた9ヶ月にみたてているとか?)。
そのため、ポサーダの祭りは、必ず行う儀式がある。ポサーダのパーティーに集まった人達が、行列して道を練り歩きます。先頭の二人がマリアとジョセフ、ロバの人形を持ち、後の人達は手にロウソクを持って、ポサーダの歌を唄いながら、道を歩きます。そして、ポサーダをする家にやってきて、家の戸を叩き、そこで、また、家の中の人との問答歌が行われます。
「一夜の宿を貸してください」
「いえいえ、どろぼうかもしれないから、戸は開けられません」
「どうぞ、一夜の宿を貸して下さい」
「ここは宿屋ではありません。宿は貸せません」
「どうぞ、一夜の宿を貸してください」
「いえいえ、見知らない人に宿は貸せません」
「私の妻が神の子を宿しています。どうぞ、宿を貸してください」
「それは、それは、どうぞ、お入りください」
そんな問答歌をしたあと、ポサーダのパーティーが始まります。
ポサーダというと、まずポンチェという暖かいミックスフルーツジュース(大人は、これにラム酒を入れるのだが)、そうして、なんといってもピニャータなのだ。ピニャータの起源は、中国の豊穣祈願であたそうだが、マルコ・ポーロがそれをイタリアに持っていった。そこで、ピニャータはパイナップルの形をした土鍋が使われたため、そこからピニャータの名前が付けられた(pi紡はスペイン語でパイナップル)。メキシコへは、キリスト教修道士が先住民インディヘナへの布教のために持ち込んだ。ピニャータは悪の象徴で、目隠しをする事によって−盲目的にただひたすら信心することによって、悪を叩く。すると、贈物に象徴される神からの報いを受ける事ができる。
そんな訳で、伝統的なピニャータは、素焼きの土鍋の上にカラフルな色紙を貼り星の形の様にしたものであるが、今は子供が喜ぶようなテレビのキャラクターや動物の張りぼて人形のピニャータなど、形は様々である。このピニャータの中に、フルーツやピーナツなどを入れ、子供達が目隠しをして、みんなに、ピニャータの歌で、はやされながら、棒でたたいて、割れたピニャータから出てくるフルーツなどを皆で競って拾い楽しむ。子供達が楽しみにしているポサーダである。
画像上:ソカロ広場(メキシコ・シティの中央広場)の大きなクリスマスツリー。
画像中:雑貨屋でも、ピニャータを売っています。
画像下:色とりどりのピニャータ。
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