| ■仕事事情 |
2002.8.5 update |
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メキシコの事情を話す時、貧富の差が大変大きい事を抜きには、語れない。つまり、全てがピンキリの社会であるのだ。しかも、まったくのピラミッド社会と言うやつである。中級から上の人々はいわゆる、普通の仕事を持ち、普通の生活ができる人々であろう。だが、ピラミッドの下の下層が実に多いのだ。人口の三分の一とも、半分とも、言われている。
経済が厳しくなると、失業者が増えるというのは、どこも同じであろう。メキシコの失業率は2.7%(5月INEGI資料)と高くない。だが、だがである。下層の人々は確かに教育もなく、ちゃんとした仕事に就けないと言うのもあろう。だが、たとえ、3Kと言う仕事であろうと、その3Kの仕事もないというのが事実である。
そこで、メキシコ市には、地方から仕事を求めてやってきた人々を含めて、いろんな仕事を自分でして、日々の生活費を稼ぐ人々が沢山いる。まず、何処でも、物売りが実に多い。地下鉄の駅の入り口や路上で風呂敷商売をする人々。地下鉄の列車の中は、もちろん、物売り、歌うたいの人(歌がうまいとは限らない)物貰いなど、列車のワゴンの中は日銭を稼ごうという人々が、たくさん必ずいる。
車道の信号機の前も、また、物売り、お手玉をするピエロ、火を吹く又を火を食べる芸道人。車の窓拭き、物乞い、全てこうして、生活の日銭を稼いで、これで生活しているのである。何処でも、車を駐車しようとすれば、人が跳んでくる。車を誘導して、チップを貰おうというわけである。これらの仕事をするのは大人だけではない、小さな子供達も沢山いる。
メキシコ市は実にタクシーが多い。タクシーが増えるというのも、また、仕事がないという事の証明である。私の知り合いも失業して、タクシーの運転手をやっている。政府は、道の物売りの人々を、時々機動隊や警察官を使って、追っ払う。彼らは、風呂敷商売の風呂敷の四隅を持って、サンタクロースよろしく、担いで、逃げる。警官隊などが去ると、彼らはまた、何もなかったかのように商売を始める。この繰り返しである。
国の資料の失業率は、町のいたる所で、色んな事をして、日銭を稼いで生活する人々を、失業者として数えているとは、思われない。だが、人々はたくましい、こうして生きる。明日ではなく今日を。
画像上:地下鉄の入り口の前の物売り
画像中:広場の音楽家
画像下:広場も風呂敷商売する人達でいっぱい
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