先日、所要で急遽日本に一時帰国することになり、いつも帰国の際に利用しているシンガポール航空に予約をいれました。
他航空会社の日本への直行便とは違い、シンガポールを経由するため、日本に到着するには丸1日近くかかりますが、定評ある機内サービスや安全性を考えると、少々の長旅もエンジョイできます。また、今回は特に世界初の「A380」がシンガポール=シドニー間に就航したため、この機会に是非利用してみたかったのも大きな理由です。
ご存知の方も多いかと思いますが、「A380(Airbus A380)」はフランスのエアバス社の新型超大型旅客機で、昨年(2007年)10月にシンガポール=シドニー間を世界に先駆けて就航、第1便のチケットの一部は米国最大手のeBay(イーベイ)でチャリティオークションに出されるなど、こちらシドニーでも大きな話題となっていました。
何と!!エコノミークラス(^^;)では 「A380」便でも、他の便でも料金が変わらないと言うのを知り、それならば是非「A380」に乗ってみようという事になりました。一方、ビジネスクラスは、通常のビジネスクラスよりも料金が倍近くするようですが、座席スペースは従来よりもさらにゆったりした造りで殆ど二人掛けの様なサイズで思わず納得!?
「A380」は、2008年3月現在、シドニー午前9時50分発のSQ220便として就航。やはり話題性もあってか、搭乗時間前の搭乗口周辺はたくさんの人で溢れています。搭乗定員数(471名)が従来の便より少し多くなっているせいもあるかもしれないですが...。
「A380」は2階建てのため、シドニーでの搭乗口はメインデッキ用(エコノミークラス1階席 と「スイート」)とアッパーデッキ用(エコノミークラス2階席とビジネスクラス)と4つに分かれています。座席構成は、メインデッキに「スイート」12席、アッパーデッキにビジネスクラス60席、エコノミークラスはアッパーデッキとメインデッキ併せて399席で、合計471席。A380は従来のシートピッチで約800名が搭乗できるサイズなのだそうですが、快適さを追求し、シンガポール航空ではぐっと席数を減らし、ゆったりした機内レイアウトにしたのだとか。
さてさて、いよいよ搭乗です。就航後まだ半年も経っていないので、機内はまだまだ新品状態。まさに”新車”ならぬ”新機”です。
「A380」に乗って一番の感想は、快適性が格段にアップしていること。例えエコノミークラスであっても、一度経験すると、他の便に乗りたくなくなるほど快適です。これがビジネスクラスやスイートだと、もう大変な事になってしまいそうです(笑) ちなみに、アッパーデッキのエコノミーの席数は少なめなので、機内サービスもさらにきめ細やか(に感じました)。エコノミーなら、アッパーデッキがお勧めですヨ。
【快適理由その1】飛行中の機内の騒音が半減しているのではと思うほど静か。従来なら、隣の席の人との会話もままならなかったですが、通路で立ち話している人の声が聞き取れる程でした。また、機体が大きいためか、乱気流にあってもヒドい揺れを感じる事もなく、離着陸の衝撃もほとんどありませんでした。ニュースで、静かで揺れが少ないと聞いていたのですが、百聞は一見に如かずで、なるほどと本当だと感動すること頻り。
【快適理由その2】白色LEDを使用しているようで、とても機内が明るい。すっきり、清々しい感じがしたのは、機体がまだ新しいだけではないでしょう。また、機内の照明を落とす際もゆっくりとトーンダウンしていく細やかな演出も。エコノミークラスから見えるビジネスクラスの照明は、白色以外に、淡いピンクやブルー等時間帯によって変わっていました(座ってみたい!)。夕日や夜間を演出しているのでしょうか?!
【快適理由その3】エンターティメントシステムが大幅に改良され、前席の後部に設置しているディスプレイが12インチのパソコン画面なみの大きさになっています。サイズも大きいだけでなく、画質も二重丸!です。70本以上ある映画を大画面で鑑賞でき、寝ている暇がありません! また、映画やゲームを楽しむほかに、米IBMのオフィス総合ソフトがインストールされているので、ワープロや表計算 (英語のみ)などを使用して、ちょっとした仕事も空の上で済ませる事もできます。さらには、ディスプレイ横に設置されているUSB端子を使って自分で撮影した画像のスライドショーを見る事も可能! コントローラーも使い勝手の良い、しっかりとした高級感のあるものになっています。
【快適理由その4】ブランケットやシンガポールからシドニーへの夜間飛行(午後8時30分シンガポール発SQ221便)の際にエコノミー席に配布される「おやすみセット」には、「ジバンシー」のロゴが...。エコノミーだけど、気分はかなり高級です。アメニティ類はベージュで統一されていて、落ち着いた配色のシートや機内の壁のカラーにマッチしていてハイクラス&ハイセンスな感じです!
定評のあるシンガポール航空のおもてなしと快適な機内は、ちょっと遠回りしても乗りたくさせる、そして「A380」は搭乗すること自体が旅の目的となっても全く期待を裏切らない、まさに文字通り快適な空の旅を体験できました。エコノミーだけど、こんな贅沢させてもらえてありがとう!!と素直に思えるフライトでした。
今年(2008年)3月18日から「A380」はシンガポール=ロンドン間も毎日就航し、さらに5月からはシンガポール=成田便の就航も予定されています。シドニーにお越しの際は、時間さえ許されるなら、成田=シンガポール=シドニーを「A380」で飛ぶ、なんてリッチな事も可能。関東地方の方はラッキーですね! シドニーに来られる際の選択肢に加えられてみてはいかがでしょうか。
【追記】座席広々のビジネスクラスや、ベッドもある「スィート」に一度は乗ってみたいですが、はかない夢で終わりそうな予感が...(笑)
□「A380」のより詳しい情報は、シンガポール航空のホームページをご参照ください(日本語)。「キャビンを体験」できます。
画像上右上:シドニーの搭乗口。クラスによって4カ所に分かれています。
画像上左上: A380、噂通りでかいです。
画像上右下:ビジネスクラスを横目にみながらエコノミークラスへ。
画像上左下:エコノミークラスの座席。
画像中:新しくなったエンターティメントシステム
画像下左上:大画面のディスプレイ
画像下右上:飛行の軌跡も見やすく、判りやすい。サテライトマップは従来よりもビジュアル感が増しています。
画像下左下:機体後部にあるらせん階段。まるで客船のようです。飛行中も自由に行き来できます(シートベルト着用サイン点灯時、就寝タイム以外)。
画像下右下:エコノミークラス(アッパーデッキ)からビジネスクラス方向の眺め。
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