■データで見るオーストラリア!その2(シドニー地域限定版) 2007.9.4 update

こちらシドニーの季節は春を迎え、漸く寒い冬からサヨナラです。といっても今年の冬は急に冷えこんだ一時期を除けば、日本に比べれば暖かい冬でした。

さて、8月11日付のシドニーの新聞The Daily Telegraph紙に、11月に控えた連邦選挙(Federal Election)に関連したコラムとして、現在の物価などを1996年当時と比較したものがありました。前回の「いまどき報告」で国勢調査からのデータをご紹介しましたが,今回も引き続き、データでのシドニーライフをご紹介したいと思います。

1996年と2007年の各種価格比較ということで、ほぼ10年の間に、物価がどのように変わったか興味深く見る事ができます。とは言ってもこちらに暮らしている者にとっては辛い現実以外の何のもでもありません(泣笑)

比較サンプルは生活に密着しているものを取り上げており、見事に全てにおいて物価は上昇しています。特に2000年のシドニーオリンピック前後から続く不動産バブルたけなわのシドニーの不動産の価格は急上昇し、倍以上に跳ね上がっています。

これは、好調なオーストラリア経済により、インフレが堅調に続いているせいだと思いますが、失業率も過去30年で最低の水準(4%)と、景気の良さを反映しています(日々の生活が精一杯の市井の人にとっては、実感には至っていませんが…)。

【ガソリン1リットル当たりの価格】
1996年 70.50セント
2007年 129.50セント

ガソリンがリッターあたり1ドルを超えたのは数年前ですが、それ以来2桁に戻った事はありません。3桁の大台(?)になった当時、どのガソリンスタンドも料金表示は2桁分のスペースしかなく(つまり99.9セントまでの表示)、むりやり3桁目の「1」を紙に手書きしたものを枠外にくっつけたりしていました。

【ハーバーブリッジの通行料】
1996年 $2.00
2007年 $3.00

ハーバーブリッジの通行料は「片道料金」のみ支払います。シドニーCBD(シドニー市内に入る時)に向かう場合は通行料が必要で,シドニーから橋を渡ってノースシドニーエリアに出る場合は通行料の支払いは必要ありません。

一時利用の場合は上手くルートを考えれば、「無料」でハーバーブリッジを渡る事も可能ですが、シドニーに自動車通勤している方々にとっては、1ヶ月60ドルにもなり厳しい出費です。

因に、こちらでは「通勤手当」なるものが存在しませんので、仕事に関係した支出として、一般のサラリーマンでも毎年の「タックスリターン」(日本の確定申告制度に似ています)で、所得や経費などを申告して納税や還付を受けます。

【運賃】

・バス: シドニー市バスの回数券で規定の区間を10回利用できるトラベルテン・バスチケット

1996年 1〜2区間:$8.40 3〜9区間:$16.80  
2007年 1〜2区間:$13.65 3〜5区間:$23.20 6〜9区間:$31.20

現在、バスの12区間用シングルチケット(通常料金)は$1.70です。こちらに来た1999年当時のシングルチケットは$1.20でした。

・ 鉄道: シティレール(州営鉄道)の1週間有効の定期券(ウィークリーチケット)※営業距離が26.53kmまでの料金

1996年 $19.40 $5.20(通常往復料金)
2007年 $32.00 $8.00(通常往復料金)

公共の交通機関は私たちも利用する頻度が多く,値上がりをひしひしと感じます。運賃の値上げもさることながら、定期券や回数券を購入する場合の金額の対通常料金の割引率が悪くなっていて、うまくやってるなぁと妙な感心をしてしまいます。

【マイホーム】

・シドニーでの住宅価格の中央値

1996年 $213,000
2007年 $521,100

・上記の中央値価格のマイホーム購入に必要とされる年収

1996年 $62,800
2007年 $148,566

【標準的な住宅ローン金利(変動金利制)】

1996年 10.5%
2007年 8.3%

【月ごとの住宅ローン平均支払額】
1996年 $1,810
2007年 $3,713

住宅ローンの金利は下がっているものの、住宅価格そのものの上昇が大きすぎるため,金利低下の恩恵は期待できません。つい最近、公定歩合が0.25%引き上げられ,住宅ローンの金利にも反映される事になりました。今まで少し無理をしてローンを組んできた世帯には、この金利上昇は深刻な問題になっているそうです。

【娯楽関係】

・映画(大人料金)

1996年 $11.00
2007年 $15.00

・ビール(1杯約500ml):パブでの料金

1996年 $1.35
2007年 $2.90


【日用品類】

金額での比較はこの項目にはありませんでしたが、価格の上昇の割合が出されていました。
果物や野菜の高騰は、ここ数年続く干ばつの影響が大きいと思います。チャイルドケアとは託児所や保育所にかかる費用の意味です。

ミルク 41.5%アップ
果物・野菜 65.5%アップ
パン 45.8%アップ
チャイルドケア 103.0%アップ
医療費 53.1%アップ
教育費 93.5%アップ

これから一大決心してオーストラリア(特にシドニー)への移住をお考えの方、住宅価格などの現地の物価も是非考慮の上ご決断を。対豪ドルが円安傾向(8月20日現在で約95円)ですので、まさにダブルパンチです。

画像一段目:トラブル続きのシティレール(州営鉄道)。運賃は上がれど、サービスは上がらず。
画像二段目:公定歩合アップで、不動産オーナーには厳しい時期に。
画像三段目:娯楽の王様「映画館」。毎週火曜日の“映画の日“なら$8.50という、96年レベル以下で鑑賞できま〜す!
画像四段目:ずらりと並ぶ食パン。750gで$3.00前後です。種類がたくさんありすぎて売れ残らないかと余計な心配をしています。
画像五段目:牛乳も種類豊富。2〜3リットル入りが主流です。1リットルが約$1.50の世界。よく考えると、ガソリンより高い!

【短信】今月後半から11月にかけて、紫色が印象的なジャカランダの花が咲きます。ちょうど日本の桜のような感じで、NSW州の北部にあるグラフトンではジャカランダが有名で、10月には「ジャカランダ祭」も開催されます。オペラハウスがあるサーキュラーキーでも咲いていますので、観光でお越しの際は、ぜひご覧ください。(8/22)


<<もどる