■データで見るオーストラリア! 2007.8.7 update

5年に一度行われるCENSUS(センサス=国勢調査)。2006年9月のこのコラムで、2006年8月8日に実施されたCENSUSについてレポートしましたが、この程、その調査結果が発表されました。

今回は、オーストラリアを数字とデータでご紹介したいと思います。なお、(前:)は前回調査(2001年8月)の略です。また、特に記述がない場合はNSW州のデータとなります。

【人口】
総人口 19,855,288人  
男性 9,799,252人 人口対比:49.4%
女性 10,056,036人 人口対比:50.6%
固有民族(*) 455,031人 人口対比:2.3%

(*)固有民族:アボリジニ、トレス諸島の各原住民

2001年に比べて総人口は約108万人の増加。今年の6月には2,000万人目の赤ちゃんが誕生しました! 男女比は、女性100人に対して男性97人。シドニーエリアに関しては、Northen Suburb(シドニー北部)エリアに女性が比較的多く居住しているそうです。

【年齢別人口】
0〜4歳 1,260,405人 人口対比:6.3%
5〜14歳 2,676,807人 人口対比:13.5%
15〜24歳 2,704,276人 人口対比:13.6%
25〜54歳 8,376,751人 人口対比:42.2%
55〜64歳 2,192,675人 人口対比:11.0%
65歳以上 2,644,374人 人口対比:13.3%

平均年齢は37歳(前:35歳)、65歳以上は13.3%(前:12.1%)、子供(0〜14歳)は19.8%(前:20.8%)。低出生率と平均寿命が高くなりつつある影響で、こちらオーストラリアでもじわじわと高齢化が進んでいます。特に、55歳〜64歳の年齢グループは前回調査時と比較すると、1.6ポイントと大きく上昇し、対人口比率は11.0%となっています。戦後のベビーブーマー世代がちょうどこの年齢グループですから、大きな変化となった理由ではないでしょうか。

因に、シドニー近郊のセントラルコーストエリアの、Gosford(ゴスフォード)〜Wyong(ワイオン)エリア(シドニーから約70km)が65歳以上のお年寄りの居住比率がとりわけ高い結果になっているそうです。

また、0〜14歳の子供の占める割合が前回調査時と比較してやや減少傾向となっていますが、0歳〜4歳までの年齢グループは前回よりも0.3ポイント伸びています。2001年6月30日から、出産すると出産給付金を支給する制度ができました。4歳児までのグループが増加しているのは、このためかもしれません。金額は収入により異なりますが、最高3,000豪ドルとの事。

【世帯数】
総世帯数 5,219,165 前回は、4,936,828
子供あり世帯 2,362,582 45.3%(前回より1.7pt減少)
子供無し世帯 1,943,643 37.2%(前回より2.2pt増加)
片親世帯 823,254 15.8%(前回より0.4pt増加)
その他の家族形態 89,686 1.7%(前回より0.1pt減少)

総世帯数のうち、子供のある世帯がほぼ半数近くを占めていますが、前回と比較すると1.7ポイント減少しています。反対に、子供のいないカップルのみの世帯が前回比2.2ポイント上昇。

【婚姻率(15歳以上への調査)】
既婚者 7,900,684人 49.6%(前回より1.8pt減少)
未婚者 5,278,600人 33.2%(前回より1.6pt増加)
離婚・別居者 1,801,979人 33.2%(前回より0.5pt増加)
配偶者と死別 936,813人 5.9%(前回より0.3pt減少)

既婚者数が前回比1.8ポイント減少する一方、未婚者、離婚・別居者、配偶者と死別した人の合計が、逆に1.8ポイント増加する結果になりました。15〜24歳の独身男性の62%は親と同居しているという結果も出ています。

中流家庭は24%。女性の家事に従事する割合は男性の2倍。

【平均収入/週について(15歳以上の人への調査)】
個人の平均収入/週は466豪ドル(前:375豪ドル)。シドニーに限定すると566豪ドル。

世帯の平均収入/週は1,027豪ドル(前:782豪ドル)。NSW州で平均世帯収入が低いエリア、ゴスフォード〜ワイオンエリアは856豪ドル、カンタベリー〜バンクスタウンは886豪ドル。ゴスフォード〜ワイオンエリアは、高齢者居住率が高いという統計も出ており、おそらくリタイアした年金受給者で収入が限られているのでしょう。

【出生国】
オーストラリア 14,072,944人 70.9%(前回より1.7pt減少)
イギリス 856,939人 4.3%(前回より0.2pt減少)
ニュージーランド 389,463人 2.0%(前回より0.1pt減少)
中国 206,591人 1.0%(前回より0.2pt増加)
イタリア 199,121人 1.0%(前回より0.2pt減少)
ベトナム 159,850人 0.8%(増減なし)

今回の調査では,およそ10人に7人がオーストラリア生まれで、前回比より僅かに減少している事がわかりました。出生地トップ5は、イギリス、ニュージーランド、中国、イタリア、ベトナムの順です。

海外生まれ(移民)の一番少ないのがゴスフォード〜ワイオンエリアで13%、逆に一番多いのがフェアフィールド〜リバプールエリアの45%。フェアフィールド〜リバプールエリアはシドニーの南部にあたり、犯罪件数も多いエリアです。移民の比率が高いのも犯罪件数の多い一因かもしれません。

シドニーエリアは、1/3が海外生まれで、海外生まれの比率が一番高い。また、レバノン出身者の3/4がシドニーエリアに住む。

【不動産】

不動産購入ローン支払いの平均額は1,300豪ドル。因に、タスマニア州の平均額は975豪ドル、NSW州の平均額は1,665豪ドル。平均賃貸価格は190豪ドル/週(前:145豪ドル/週)。

【宗教】
カトリック 5.126.882人 25.8%(前回より0.8pt減少)
英国国教会 3.718,248人 18.7%(前回より2.0pt減少)
無宗教 3,706,557人 18.7%(前回より3.2pt増加)

キリスト教以外では、仏教(人口の2.1%)、イスラム教(1.7%)、ヒンズー教(0.7%)などが挙げられています。無宗教と答えた人の数のみ前回比で増加傾向にあり、特定の宗教を持つ人の数が減少する傾向を見せています。

【インターネット】

子供がいる家庭の83%がインターネットを利用、国民全体の58%がインターネットを利用。個人的にはオーストラリアでは(インフラ環境はともかくとしても)インターネットは普及していると思っていたので、人口の6割しかインターネットを利用していないという結果に少し驚きました。便利なネットバンキングや、ネットでできる公共料金の支払いなどはかなり早くから整備されていました。ともあれ、これは会社側が顧客サービスの一環として用意しているものですので,一般消費者のネットへの意識とはまた別なのでしょうか。

※これらのデータは、「オーストラリア・ビューロー・オブ・スタティスティックス(Australian Bureau of Statistics/オーストラリア政府統計局)」のホームポージで閲覧できます。ABSのホームポージでは膨大な統計情報が閲覧でき、学校の課題やレポートをこなす学生や企業のマーケティングの基本資料として活用されるほど信頼されている情報源です。
http://www.abs.gov.au/websitedbs/d3310114.nsf/home/Census+data

右画像:子供連れの光景をよく見かけます。ベビーボーナスの効果!?
左画像:ゴスフォードのウォータービュー。のどかで時間がゆっくりと過ぎて行く感じです。ご年配の方が多いのも判るような気がします。


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