■旅行滞在者も記入の義務あり! 5年に一度の国勢調査 2006.9.5 update

オーストラリアでは5年に一度の割合で国勢調査(センサスーCensusー)が行われており、先日、2006年8月8日がその日でした。オーストラリアに来て国勢調査を受けるのが今回で2回目になります。

このセンサス、8月8日(夜)の時点での各家庭での状況を記入する様に定められており、「センサス・ナイト」と呼ぶこの日にフォームの記入をするよう呼びかける政府公報が、テレビ、新聞、ラジオ等でなされていました。

この政府公報、テレビスポットでは、家族が集まって一緒にフォームに記入するイメージ映像(家族の会話が増える絶好の機会かもしれない?!)であったり、別バージョンでは、記入後のフォームを係員が回収する場面であったりと、おおまかなセンサスの流れを自然に国民に周知してもらうよう作られていました。

実は、このセンサス、8月8日(夜)の時点でオーストラリア国内に滞在する人全てが対象となり、ワーキングホリデーやビジネスビザでの一時滞在ビザでの居住者はもとより、観光や、短期の海外出張などでたまたま(?)オーストラリアに滞在している人や、さらにはホームレスの方々も対象とする徹底振りなのです(ホームレスの人へはどうやってフォームを配付しているのか興味が湧きますが...)。

ホテルにも、当日の宿泊客に用紙が手渡される様に手配されるそうなのですが、何の予備知識も無くいきなり、「はい、今日は国勢調査の日です。用紙に記入よろしくね!」って用紙を手渡されたら面食らうでしょうね。「私はここの国民じゃないのに?!」と思われるでしょうけれど、国民であるか否かはこの調査では最重要視されず、センサス・ナイトでの短期、長期滞在者を含めた正確な人口数を算出する目的からだと思われますので、どうかビックリされないように...。

さて、センサスは記入用紙と記入方法を解説した冊子の2種類が各家庭にセンサス・ナイトの前日までに配られます。今年からは、特設ホームページ上からのオンラインでのセンサス提出も可能となり、オーストラリアの意外に普及、発達しているインターネット状況を伺えます。用紙回収は、センサス翌日の8月9日から28日迄の間に、各エリアを担当するボランティアの方が再び各家庭を訪問し、回収するという流れです。

用紙はA4サイズよりもちょっと縦長、右綴じ12ページで、一見マークシート方式テストの回答用紙の様な感じで仰々しいです。1つのフォームに6名まで記入でき、一戸に6名以上が居住する場合は、複数のフォームを使用します。

質問調査内容は、氏名、住所はもちろん、性別、年齢(生年月日)、国籍、婚姻関係の有無、出生国、海外で出生の場合は父母の出生国と初めてオーストラリアに入国した年、主に家庭内で使用する言語、英語力(自己査定です)、宗教(この質問のみ回答は任意)、父母の出生国、学歴、出産した子供の人数(女性のみへの質問)、職種、会社名、業種、勤務地とその規模、就労時間、収入、通勤手段などざっと60の項目にわたります。

プライバシーに拘るような内容の質問や、多民族国家ならではの質問事項も見受けられますが、センサスフォームに記入される内容は、「国勢調査・統計法ーThe Census and Statistics Act 1905」により、他のいかなる政府機関、その他団体への個人を特定できる内容一切を外部に発表できないと制定されています。

フォーム回収の際、記入した内容が回収担当者に見られてしまうのが気になる人は、プライバシー封筒をリクエストすれば、用意してもらえるそうです。法令で個人情報のプライバシーを保護すると謳っているので、回収する係員も政府もきちんとされている事と信頼したいと思います(やっぱり収入を見られるのは恥ずかしいですなぁ。でも)。

最後の質問に「タイムカプセル」という項目があります。この項目は2001年度センサスから導入されましたが、「今回のあなたのセンサス回答内容を99年後に氏名等、個人を特定できる情報をもって公表してもよろしいですか」という質問です。この質問にOKと答えると、今年のセンサス内容は、2105年まで機密保管され、その後、調査目的の名目でオーストラリア公文書館(National Archives of Australia)で公開されます。

100年先ならば、ひ孫くらいでしょうか。「うちの祖先は日本からやって来たんだ〜」って資料をひも解いて感慨にふけってくれるかな。そう考えるとちょっとロマンチックではありませんか?! もし、このコラムの読者の方で、将来オーストラリアに滞在する機会があり、センサス・ナイトに当たったなら、是非センサスに記入して、あなたの「足跡」をオーストラリアにしっかりと残して行って下さいね!!

画像上:記入用紙と解説書
画像中:記入用紙の記入欄
画像下:解説書

【短信】9月から暦の上では春です。漸く朝晩の冷え込みも緩くなってきました。(8/23)


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