■こんなの見つけた!(2) 2006.7.3 update

シドニー湾の美しさは世界でも有名です。東西に長く、しかも複雑に入り組んだ形状が美しさをさらに演出しているのではと思います。また、シドニー湾ではその美観だけでなく、大型フェリーや水上タクシー、自家用ヨットやボート等が行き交う水上交通の要所でもあります。

先日、シドニー湾の玄関「サーキュラーキー」からフェリーに乗ってシドニー湾からパラマタ川の河口をさかのぼり、オリンピックパーク(ホームブッシュベイ)へ向かっていたところ、途中で気になる光景を目にしました。

ある川岸の道路がパラマタ川に潜り込んでいくような形で、途中で途切れているのです。車で牽引してきた自家用ボートの川への乗り入れポイントかと思ったのですが、どうも雰囲気が違う様子。その後とても気になりましたので、後日地図を片手にその“現場“へ行ってみました。

住宅地の中の道路を走り抜け、ようやく辿り着いたところは、なんと「渡し船」乗り場でした! テレビで、郊外には未だに昔ながらの渡し船が現役で活躍しているとは見聞きしていましたが、そんな郊外ならまだしもシティ中心部からほんの15kmぐらいしか離れていない都心部に、のどかな(?)「渡し船」あるなんて、新鮮な驚きでした。

この「渡し船」は歩行者も利用できますが、専らメインの「乗客」は乗用車で、車なら12台前後が一度に乗船できる大きさです。船の両端には対岸と繋がれた水底ワイヤーが設置されており、走行中のガイド役をしています。「渡し船」がパラマタ川を横断する間赤色回転灯が点灯し、付近を走行している全ての船舶は一時停船となります。水上で“赤信号”があるというのも初めて知りました。

周りをよく見渡してみると、両岸の見渡しの良い所に「水底ケーブル横断の為、時速30km以下で走行すること」と看板もありました。渡し船横断中は一時停止しなくてはなりませんが、通行時も低速航行が必要なのは、船のプロペラがケーブルに引っかからないよう安全を期しての事でしょう。

折角珍しい物を発見した事ですし、是非トライしてみましたが、乗船料はなんと“無料”! ハーバーブリッジですら通行料金(片道のみ)が必要なのに、とこれにも少々びっくりしました。根っから都会っ子の私たちは、田舎風情のある「渡し船」にいたく感動し、時間があれば1日何往復でもしたいと思ったくらいです。乗船時間は約4分程度ですが、とてものんびりとした時間を過ごす事ができました。思わず「矢切の渡し〜♪」を口ずさんでしまいそう(笑)

場所はシドニーシティから西へ約15km程度の「Motlake(モートレーク)」というところです。この辺りは高級アパートメントが立ち並ぶ新興住宅地、見ているだけでため息が出てきます…。

「渡し船」はかつてはシドニーでは沢山あったそうですが、現在は都心部に唯一残るのがここ1ヵ所、その他にはシドニー北部のホークスベリー川に数ヵ所あるのみだそうです。何かと気忙しい世の中ですが、「渡し船」のように、たまにはのんびり、ゆっくりと時間を過ごしてみたいものです。「やぁぎぃいりのぉわぁたぁ〜しぃ〜♪♪♪」

画像右上:「渡し船」乗り場。
画像左上:パラマタ川横断中の「渡し船」
画像右中:対岸にて車が乗船中
画像左下:「渡し船」の時刻表。週末はランチ休憩があるのが、いかにもオージーらしい。
画像右下:サーキュラーキー〜パラマタ間を結ぶフェリー「リバーキャット」が頻繁に行き交う交通の要所でもあります。

【短信】オーストラリアでは、7月から新しい会計年度となります。心機一転頑張りますか、といってもまだまだ実感が湧きません…。(6/17)


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