■オーストラリアの万能プラスチックケース! 2002.5.6 update
本来の使い方。クレートの中には2リットル入りの牛乳パックが入っています。
ひっくり返して、イスに変身!

今回はオーストラリアの日常生活に欠かせない(?)万能プラスチックケースをご紹介します。プラスチックケースの正体とは、牛乳会社がスーパー、小売店へ牛乳パックを配送する為のケース。クレートと呼ばれています。日本でよく似たものと言えば、ビールビンを入れる黄色いケースにあたりますが、こちらオーストラリアでは形は、長方形ではありません。1辺約35センチのサイコロ状で、牛乳パック(1または2リットル入り)が入る大きさ。青色がほとんどで、牛乳の重量と積み重ねての使用に耐えれるよう、非常に丈夫な構造になっています。

オージー(オーストラリア人)が、「家具としても使えるし、結構重宝するんだよね」と表現するこの便利なクレートのみんなの主な使用方法としては、イスや踏み台はもちろんの事、小物入れ、中には複数のクレートを並べた上にマットレスを置き「ベッド」として使っている人もいるとか。しかし、このクレートは、牛乳会社とスーパー、小売店間の配送用にのみ使用されているはずですが、自宅の窓から見える向い側のアパートのベランダにもクレートがあったりと多くの家庭に1個はあるような感じです。 丈夫さと使いやすい大きさが重宝される所以なのでしょう。そう言えば、シドニーにあるタロンガ動物園でもアシカがいるプールの中に、アシカ用のおもちゃの「浮き」代わりにも使われていました。また、大勢の人が集まるイベントや、パレード見物には、踏み台や、場所取り用のイスとして使われている光景を必ずと言っていいほど見る事ができます。

正に無限の可能性を秘めた(!?)マルチパーパスなこのクレートですが、本来は牛乳会社の所有物。クレートの側面には、牛乳会社のロゴと注意書きが印刷されています。「このクレートは当社所有であり、牛乳パック運搬以外の使用は禁止します」。会社側も、クレートがみんなに愛用されているのは周知のようで、一括で回収できるタイミングをよく心得ているそうです。先に述べたイベントやパレード終了後の会場に「クレート回収隊」が現れ、引き取っていくらしいのです。

自分達も、クレートのある生活(?)に興味を持っていたのですが、運のいい事に、自宅近くの路上に放置されているクレートを2個発見。比較的キレイだった事もありちょっと拝借。実際に使ってみると、クレートをひっくり返して踏み台として使っても頑丈そのもの。天井の電球の取り替えにはとっても便利です。また、もう一つのクレートは、横に倒してAVラックとして、上にビデオデッキを載せて、クレートの内側にはビデオテープを収納するのに使っています。見た目を気にしなければ、便利この上なし。憧れのクレートを使いこなせて、オージーの仲間入りをした気分。でも、クレートを家に持って帰るまでがちょっと恥ずかしく、妙にスリリングでした。


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