■2,700トンのゴミが路上に放置! 学校閉鎖にもなったゴミ問題 2007.6.5 update

私の住む町が、イタリア全国のTVニュースのトップを飾りました。何か名誉なことで取り上げられるのなら嬉しいのですが、各局のTVに映し出された我が町の姿は、ゴミ、ゴミ、またゴミ……の映像ばかりでした。

今、南イタリアのナポリ市外の多くでゴミが大問題になっているのです。路上にあふれているゴミは、な・なんと2,700トンと言われています!! 今回はその信じられないお話を取り上げます。

こちらのゴミは平日毎日収集に来ます。町のあちこちにゴミ容器が設置され、そこに市民はゴミを捨て、収集車は深夜か早朝にやってきます。が、数年前から、毎日来ないようになりました。市の職員のストライキでゴミ収集がなかったこともありましたが、近年では『ゴミを回収しても捨て場がない』という理由で、やって来ないことが多くなってきたのです。

それも2、3日などの数日ではありません。1週間も、ひどい時には10日も回収に来ないこともあるのです。久しぶりにやってきたと思っても、そこに溜まったすべてのゴミを運ぶことができず、余ったゴミはそのまま放置ということも。それでも去年までは数ヶ月に一度の改善が見られ、町にゴミがなくなる期間もありましたが、今年に入ってからは、ゴミが絶えないようになりました。徒歩3、4分歩くだけでも、いたるところにゴミの山を見かけます。本当に『ゴミの町』という形容がそのままの、悲惨な状態になってしまったのです。

ゴミの山が町のそこかしこにあり、異臭はどこにでも漂い、そして火事も連日起こっています。炎上するゴミの山、連続のぼや続きで煤けてしまったゴミ容器。そして、またそこに捨てられる新しいゴミ、ゴミ、ゴミ……。

こんな状態になり、我が町の市長が一番に、学校の閉鎖を決定しました。ゴミ収集所は学校の前であることも多く、この状態では、異臭によって授業ができないことに加え、既に数カ所の学校で火事も起こっているので、ゴミ問題が解決されない限り学校は閉鎖する、と市長が決定したのです。幼稚園から小・中・高と、すべてです。そして、ゴミで学校閉鎖という前代未聞の決定をマスコミが報道、社会問題にも発展しました。それを受けて行政も「10日程度でどうにか対処を。夏までには完全解決を」とコメントしています。

しかし、それはあまりにも楽観的なコメントではないか、と言われています。ゴミ処理場の様子も連日報道されていますが、処理場から高速道路にまでも続く、回収トラックの長蛇の列! その長さは尋常ではありません。回収車はゴミを処理するまで順番待ちをするのですが、早朝から並んでその翌日になってもまだまだ先があり、一体いつ処理できるのか分からないという状態で、運転手さんたちは「昨日の朝からずっとここにいます。早く家に帰りたい」と途方に暮れていました。

大量のゴミをどうするか、それは世界的な問題ですが、ここナポリ市外では、もうこれ以上町をゴミだらけにしないよう、抜本的な解決が早急に必要だと感じています。


-文中の画像-
画像上右:小学校の前。通学路をふさいでいます。
画像上左:ごく普通の住宅街の道もこんな状態になっています。
画像中右:歩道はもう通れません。
画像中左:小さな路地はゴミで通行が難しい状態に。
画像下右:目抜き通りにある銀行の角にもゴミがあふれています。
画像下左:ゴミで埋まる交差点の角。
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-画像説明文-
画像左:図書館の前。ゴミ回収の後、半日でまたいっぱいになってしまいました。
画像中:ぼや続きで容器も煤けているものが多いです。
画像右:ゴミ収集所だったのが、ぼや続きで廃止になりました。

【短信】今回はかなりショッキングな内容です。画像もすごいですが、この信じられない状況はどうしてもお伝えしたかったです。来月は明るい話題にします!!(5/24)


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